俺はいつも通り学校に通っていた。
でも、いつもは逢うはずの貴方が今日は1度も会わなかった。
そして、昼休みのことだった。
いつも一緒にご飯を食べていたのに
今日は貴方は教室には来なかった。
そんな時だった。
プルルルルルッップルルルルルッッ
携帯から音が鳴っていた。
俺は携帯を見るとそこには
"ないこ"と描かれていた
俺はすぐに出た。
一応敬語で言った。
一番貴方の声が聞きたかった
なのに
『りうら……くん…よね…???』
貴方の声ではなく、貴方のお母さんらしき人の声だった。
『ないこの母です。りうら君には言っておかないといけなくってね』
俺にだけ言わないといけないこと…?
とてもイヤな予感しかしなかった。
そして、その予感は見事に当たった。
『ないこがッッ……、ないこが昨日……。』
彼女は泣きながら言った。
『ないこが昨日、………、天に昇りましたッッ……、』
『ごめんなさいね………。今日、おつやがあるんだけど、来るかしら……』
『そのつもりよ…。』
『本当にごめんなさい……』
『ごめんなさいね………。では、また』
ピッ
どうゆうこと?
ないくんが、天に昇った??
なんで?事故?え?
そんなわけないでしょ…。
ないくんがいなくなるわけ無い。
俺に無言で……。
いなくなりわけないでしょう……??
その時には目から涙が溢れていた。
何で何だろう。
ここで泣いてしまったら、貴方がいなくなってしまうことを認めてしまう気がしたから、泣きたくなかった。
なくなッッ……、。なくなッッ……、………。
泣いたら……いやだよッッ……、。
周りがざわざわし始めた。
当たり前だろう。
教室で急に電話を掛けて、そして、1人で泣いているんだから。
もうなんにも考えられなかった。
貴方が居なくなったら、俺は
俺は何をすれば良いの…?
ずっと大好きだった。
だけど、自分の中の素直になれない心がずっと邪魔をする。
本当はずっと言いたかった。
いつもいるのが当たり前なのが普通だと思っていたから。
そんな時に実感した。
当たり前は特別だった。
好きなときに好きと言わないと
言える相手が居なくなってしまうこと。
貴方にもっと早くに好きだと伝えないといけなかったこと。
スランプってきついなぁ…、(?)主
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!