俺はもう少し話し合いをすることを提案してみた。
Arumuを救えるまでのタイムリミットはあと2週間だけ。有効活用しなきゃいけないと思ったから。
そう、確かにはるさめの言う通りだ。
どうやって事故を確実に防げって話なんだよな…。
俺の幼馴染が1人、トラックにぶつかっても無傷だったとか何とかいう噂は聞いているけど、幼馴染を巻き込む訳にはいかない…いや、巻き込ませないし巻き込ませたくない。
問題が多すぎる。
でも、1番楽しみにしていた彼を悲しませたくはない。
だからこそ俺らはこうやってArumuを救うために動いているんだろう。
はるさめがまとめてくれた内容だと…
集合場所の変更は事故が起こるスポットを確実に避けられるけど、集合場所を変えるのが安易じゃない。
誰かがArumuと一緒に集合場所に向かうことにすると人がいることで抑止力にはなりそうだけど誰かがArumuの家を知っていなきゃダメだし、確実に防げるとは言い切れない。でも、1番手っ取り早い手段ではある。
時間をずらすことにすると事故が起こる時間にあの道を通らなくて済むけど、コレも確実に防げるとは言い切れないし、6人で確実に集まれるという保証は出来ない。
そして他に新たな案があったら気軽に共有して欲しいとのことで。
ということでそのまま他の案を考えることになったけど…どうすれば良いのだろうか…。
考えろ!馬鹿な俺なりに!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。