第15話

1日目(宇治視点)①
49
2024/03/16 08:51
Arumuの事故を回避するために出来ること…。

俺が思いついたのは集合場所を無理やりにでも変更して事故が起きた道を通らせないことぐらいだ。

俺がそれを提案してみたけど、Rokiからは
Roki
Roki
僕は……もうちょっと他に良い作戦を考えた方が良いと思うよ
と言われてしまった。

良い作戦かと思ったんだけどな…。

ただ、Rokiの言葉にも一理ある。

考えれば他に出てくるかもしれないし。
宇治
宇治
あー…。他の作戦もあるんじゃね?ってことね
Roki
Roki
そういうこと
えむ
えむ
……だとして、どうすんの?
Roki
Roki
えっ…??
えむ
えむ
作戦、他にある?
れーりん
れーりん
あー…ね?
そこでえむが鋭い指摘をして来た。

確かにそうなのだ。

俺らには今、作戦が無い。

あるとしたら俺が提案したあの集合場所を無理やり変更するぐらい。

すると、Rokiが口を開いた。
Roki
Roki
あるとしたらねぇ…誰かがArumuのことを迎えに行くのもアリかとは思うけど…
確かに、それが抑止力にはなるかもしれない。

ただ、この作戦で懸念すべきことは迎えに行ったヤツ共々事故に巻き込まれること。

この作戦に決まったらRokiがArumuを迎えに行くらしいけど、最悪のパターンとしてArumuとRoki、2人が共に事故に巻き込まれてしまうことがある。

れーりんの言っていたあのウワサは「片道切符の時間旅行」なんて言うぐらいだし、俺らがやり直せるのは今回だけ。今回Arumuを失ったとしても2度と片道切符を切ることは出来ないし、Arumuと一緒に笑い合える未来は絶対に見れない。

そんなのは絶対に嫌だ。

Arumuが、弟のきんときが…いや、Arumuとワイテルズの計らいによってリアルで一度集めてくれたから出来上がった6人組で、年齢も性別も違うけど、チャットやボイチャぐらいでしか普段は会話していないけど、この6人組はどのグループよりも落ち着いて居られる場所だった。

でも、再会すること無くグループの中心がなくなってしまった。

そんなことを2度と起こさない為に……

考えるんだ、馬鹿なりに!
すると、えむが口を開いた。
えむ
えむ
時間をずらす?
れーりん
れーりん
あー…??
宇治
宇治
なるほどな。ただ、ウワサを…「片道切符の時間旅行」を正とするんなら「片道切符」とあるぐらいだ。このチャンスを逃したらもう2度とArumuが生きている未来は無いと踏んで良いと思ってる。それ以外の事故が確実に起こらない...とは限らないけど...いや、今は目の前であった事故だけを見よう
確かに時間をずらすのも手かもしれない。

そうすれば、あの場で起こる事故を回避することが出来る
れーりん
れーりん
いやぁ…その日は用事が…ううん、時間をずらすことになったとしたら、私が予定をキャンセルしとく。
宇治
宇治
まじかよ。
はるさめ
はるさめ
でも、回避の方法は割と多そうなのが救いだな。
れーりん
れーりん
確かに。ただ、どれも欠点は多い。
れーりん
れーりん
集合場所の変更は1番安全かもしれないけど、全員が知っていて、なおかつあの道をArumuに通らせないような場所が望ましい。それに集合場所の変更となると話し合いが面倒かもしれない。
Roki
Roki
迎えに行くとしても僕が一緒にお陀仏したら元も子もないしねぇ…
えむ
えむ
時間をずらすにしても予定が噛み合わない??
とりあえず、有力かもしれない作戦が3つ浮かんだ。

キリは良さそうだし…れーりんが「久しぶりに遊びたい」って言っていたから今回は話し合いを中断するか…それとも、このままもう少し続けるか…どうする??

アンケート

どうする??
話し合いを切り上げ遊ぶことを提案する
26%
まだ話し合いを続行することを提案する
74%
投票数: 19票
作者
作者
話し合いを続行するを選んだ場合、視点1人分が話し合いに、遊ぶを選択した場合、カラオケで歌います。思い出作りか話し合いか、好きな方を選んでください。

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