第11話

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2024/02/23 14:26
視点は変わりません
数時間パソコンと資料と睨めっこしながらあいつの余罪について調べる。私の知ってる限りでは詐欺、薬物の売り子、窃盗と色々やらかしてるやつだから多分もうちょい調べればゴロゴロと出てくるはずだ。
三河怜
三河怜
!あった!
えっとなになに、詐欺の被害者が合計2万人以上、薬物の売り子として働いた日数は約5年間、窃盗の被害店が150件以上か。他にも銃刀法違反で引っかかった回数が約50回、殺人が1500人、他にも結構やらかしてるな。さすが
三河怜
三河怜
“元いじめっ子”としか言いようがないね
コンコン
(なまえ)
あなた
「怜ーご飯ドアの前置いとくねー」
三河怜
三河怜
はーい!ありがとー
やっば今の聴かれてないよね?聴かれたたらやばい。過去のこと根掘り葉掘り聞かれるのは流石に困る。とりあえず他の人の身元も割るかー。てかにになってたんだけど会長とあなたの下の名前ちゃん、絶対”あの家系“な気がする。持ち前の運の良さ、明るさ、誰もが羨むほどの完璧さ、そして極め付けに“最強”でありながら“最狂”でもある様な狂ったほどの人への執着。兄は愛を注ぐ先が分からなくなり、妹は愛を知らないまま育って結果的に2人ともが狂って共依存の様な感じで、互いに互いを殺してという感じだった。私が知っているのは数年前本で読んだからこの辺りまでしか知らない。けど、もしもし会長とあなたの下の名前ちゃんがその家系なら、絶対に、必ず、本の様な結末にはならない様に頑張らないと。だってあの本では私とひまり、すち、そしているまに似た容姿の少年の家系が鍵になるから。とりあえず他の人の身元が割れたら会長とあなたの下の名前ちゃんの家系について調べよ
あなたの下の名前視点
さっき怜ちゃんにご飯届けに行った時怜ちゃんが「“元いじめっ子”としか言いようがないよね」って言ってた。怜ちゃんのことは結構詳しいはずなのにその辺の情報は知らなかった。そして一瞬背中が凍りついたような感覚がした。そしてなんでかは知らないし、本当になんとなくだったけど、「愛ってなんだっけ?」と思った。この感覚がしたのは久しぶりだ。小等部時代以来だろうか。でも、なんとなく、これからの未来が悲惨になる気がしてものすっごく怖かった。
夜ご飯を食べ終わらせて翌朝
昨日不思議な夢を見た。上は白い雲の様なもので覆われていてそこから手が何本が出ている。下は真っ赤に染まった床で、なんというか血の様なドス黒さに底なしの様な気がした。私はその狭間にふわふわと浮いていて雲の様なものから出ている手の様なものに触れた瞬間目が覚めた。そこにはいつも通りの天井があり、いつも通りの景色が広がっていた。そして夢に出て来た人物で私の横に私もよく知る人物がいて絶望的な目をしていた。その横にいた人物は





































































お兄ちゃんだった。
一旦切ります

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