第8話

7
67
2023/08/14 00:00
「溺れてくその手にそっと口吻をした」
「薄笑いの獣たち」
「その心晴れるまで」
「爪を突き立てる 不揃いのスカート」
「夏の静寂を切り裂くような悲鳴が」
「谺する教室の窓には青空」
「そう 君は友達 僕の手を掴めよ」
ボクは君に手を差し伸べた。
君はボクの手さえ掴めばきっとそれで助かるさ
君は友達…………いや、それ以上にボクは君が好きだから。
「そう、君が居なくちゃ居場所なんてないんだよ」
ボクが君をいじめて、犯人ってバレちゃったから
君が「違うよ」って言って、そばにいてくれないと
ボクに居場所なんてないんだ。
「透き通った世界で愛し合えたら───」
ボクが天馬司を充分いじめたら
ボクもそっちへ行ってあげる。
だからその時は……


























































































ボクを愛してね……、
司side
「繰り返す フラッシュバック 蝉の声」
そういえば
あいつがあなたの下の名前をいじめて5年が経ったんだ。
5年前の夏、アイツはあなたの下の名前をいじめの標的にした。
あなたの下の名前のことが好きだったからっていう理由で。
でもあなたの下の名前は命を落とした。
だから二度とあなたの下の名前はこちらに帰ってこない 
「二度とは帰らぬ君」
「永遠にちぎれていく」
「お揃いのキーホルダー」
あなたの下の名前はオレたち……ワンダーランズ×ショウタイムの成長を
暖かく見守っていてくれ。
この、お揃いのキーホルダーをあなたの下の名前だと思って
オレは前に進んでくさ。
アイツらと一緒にな。
???side
「夏が消し去った 白い肌の少女に」
「悲しいほど取り憑かれてしまいたい」
ボクに悲しいくらいに取り憑いてもいいから。
いや、ボクがそっちへ行けばいいんだ。
君はボクもを道ずれにするんだね。
君は魅力的だから。
「透明な君は僕を指さしてた。」
今から、君のもとへいくよ。
🚃ガタゴト
キイイイイイ
(ドンッ)






























































































本日午後4時半頃、踏切で人身事故が起こりました。
この事件は、5年前と同用の事故で、
警察は、関係性があると見て、捜査をしています。
今回の事件も、自殺と見て間違いないと思われます。
えむside
えむ
えむ
……司くん。
司
あっああ、どうしたんだ。
ステージ裏に呼び出して
えむ
えむ
あのね
えむ
えむ
あたしと付き合ってくれませんか。
司
…………え?
えむ
えむ
いや、あなたの下の名前ちゃんと付き合ってて
あなたの下の名前ちゃんが大好きなのはわかってるんだ。
でもね
えむ
えむ
あたしね
えむ
えむ
あなたの下の名前ちゃんに
えむ
えむ
こんな書き置きを貰ってて
そこにはこう書いてあった。
えむちゃんへ

この書き置きがえむちゃんの元に届いてるなら
私はもう、この世界にはいないってことだね。
みんなを放って逝ったことは謝ります。ごめんね。
えむちゃんは、きっと司くんのことが大好きだったはず。
そんな思いを寄せながらも、
私の事を応援してくれてありがとう。
そんなえむちゃんが大好きです。
それで私は、そんな司くんが大好きな
えむちゃんにお願いがあります。
私の事を引きずっているであろう司くんが
スターになったら
えむちゃんには司くんの彼女になって欲しいんです。
私は司くんをえむちゃんに任せたいと思っています。
そんな司くんをえむちゃんに任せてもいいかな。
あと司くんにこれを見せて、
これと一緒に入ってたヤツを渡してください。
あなたの下の名前より。
えむ
えむ
つ、つかさくん。これが、
あなたの下の名前ちゃんから司くん宛のお手紙だよ
えむ
えむ
あたしも一緒に読んでいいかな
司
(。_。`)コク
司くんへ

大好きな司くんをおいて逝ってごめんね。
私はえむちゃんが司くんを好きなくらい司くんを愛してる。
本当はいじめのこと、司くんたちにも相談したかったんだ。
でも、スターになるために頑張る司くんやみんなの重荷に
なっちゃうんじゃないかって思うと相談できなくて……
これを君が読んでいるってことは司くんは
えむちゃんに告白されたってことだとおもう。
それと同時に君はスターになれたってことなんだろうな。
それ告白を断るのは、私以外に好きな人がいるから……にしてね
私が大好きだから……っていう理由なら、
えむちゃんと私はその断りを断固拒否します。
必ず君は
私を愛したままでもなんでもいいから
えむちゃんと幸せになってね。
君ならスターになれると思ってたよ。
私もスターになった司くんのshowが見たかったな。
ありがとう。
あなたの下の名前より。
司
あ、あぁ、こんな手紙があったんだな。
えむ
えむ
そ、それで、告白の返事は……
司
ありがとう。
えむ
えむ
う、うん
司
……ありがとう。あなたの下の名前を愛したままでも
いいなら、お願いするぞ。
えむ
えむ
あっ、ああ……ありがとう……
えむ
えむ
よろしくね……大好きだよ、司くん。
早速でごめんね、司くん。
えむ
えむ
ぎゅーしてもいい?
司
ああ、いいぞ。
(*>ω<)ω<*)ぎゅ〜♡
えむ
えむ
ありがとうっ……ඉ_ඉ
司
おんぶしてやろう。
えむ
えむ
うんっ
寧々side
類……には
彼女っていえる存在いるのかな。
いなかったら立候補したい。
大好きだから。
この気持ち、しっかり伝えないと……
寧々
寧々
る、類……
……来てはくれたんだ。
ちょっと期待しちゃうよね。
振るなら来ないで欲しいかなって感じ。
いやまあ最初から告白だって決めつけるのよくないけどさ
うん。
よし、がんばろう。
類
どうしたんだい、寧々
類
こんなところステージ裏に呼んで……
寧々
寧々
あっあのさ
うう…言えない……
類
いや。ちょっと待ってくれるかい。
あ、察されました??
まあ、そうだよねー
ちょっとここは違うこと言っておこう。
寧々
寧々
待たない!
類
え?
寧々
寧々
明日、どこかにパーって遊びに行こ。
あぁ、お金がぁぁ(((
類
それくらいならいつでも付き合うさ
類
ちなみにあのふたり司くんとえむくんは来るのかい?
寧々
寧々
あ、うん。聞いてみるね。
寧々
寧々
じ、じゃあ、
類
うん、

プリ小説オーディオドラマ