あ、ほんとに、終わってる……
えむ……
私は今、とても急かされてるような
そんな感じの気持ち。
まあ、わかってたんだけどさ。
早すぎない?
え、だってさ
司がスターになってまだ1日しか……
な、なんで?
私も、早く告白しよう、振られてでもいいから。
よ、よし。
あの時に渡してこれば良かった……泣
あ、そうだ。
司に言ってみよう。
え、えむ、私がやりたいようなこと
ほぼそのまま言ってくれたんだけど、、、
あれ…………?
司のほう、様子おかしくない?
う、これもしかして……
これは、あなたの下の名前のことを思い出してる顔だ……
まあ気にしないでおこう。司のプライドにも関わるだろうし
チャンス……
何よそれ、ありがとう。えむ。
シ…(・-・)…ン
っ……これ、類がやらないと意味無いんだった……
壁にぶつかった……
ここで私が「類がいいと思う」っていうとさ
きっとみんなえ?ってなるし
……終わった…………
そう思いながら私は類の方をチラッと見る
と
目が合った。
どうかした?って聞くような表情をする類を見て私は
すぐに
首を振ってさっき見ていた方向を見る。
……意識するとこんなに恥ずかしいんだ。
うぅ……告白したいって思いだしてからまともに話せない……
そう悩んでいると、助っ人が助言をくれた。
( •ω- )☆
ちょっととばして……(え?)
ショー当日
寧々side
練習は死ぬくらいやって来たから大丈夫。
でもまさかあんなにロマンチックな話になるとは……
相手類だし人目を気にしつつやるなんて私にできるのかな…
でも、私はやりきるんだ……
今からが山場……
ヒロインの幽霊女子が主人公の男子に手紙を渡すシーン
やり方は手紙を男の子の背中に押してする
っていう(語彙力皆無)
でしようとしてるんだけど
死にかけです
えむがその手紙と一緒に告白の手紙も入れとけって言うから
まあ、その手紙を読んでる時は幽霊いないんだけど……
というかこれ、怒られたらえむのせいだよね?
まあそれをやった私もダメなんだけど……
類side
手紙の中に
もうひとつ紙切れが
これはステージ裏で見ろと
僕の勘がいっている
裏でみよう。
寧々side
目の前で見るのやめて欲しいんだけどな……
見て、理解してー
類はどんな反応をするのか……
み、みた
多分今読んでる
ハッと、なんか気づいた顔してる
……これでえむが着いてくるはず
私は思わずその場で泣き崩れた
あ、なんかこっち勘違いされてるかもしれない
って言った瞬間類は
私のことを抱きしめてくれた
……これで二人に気を遣わさずに居れる。
良かった……
少女レイ編はこれでおわりにしたいたおもいます
気が向いたらNEWストーリー公開する予定です
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。