同じ日々を何度も
『 羽風薫side 』
人気アイドルの羽風薫には、誰にも言えない『日課』がある
それは、自分を忘れてしまった恋人のもとへ通い、毎日『初対面の男』として口説き落とすこと
かつて自由奔放に女の子を追いかけていた彼は、
今、皮肉にも『自分を覚えていない唯一の女の子』に縛り付けられている
彼女が自分を見る冷ややかな、あるいは他人行儀な視線
それに耐えながらも、彼はアイドルスマイルを崩さない
『君が忘れても、俺が覚えていれば二人の時間は消えない』と
自分に言い聞かせ、彼は今日も花束を抱えて病室のドアを叩く
――これは、愛した証を一人で背負い、報われない『初恋』を永遠に繰り返す、執着と献身の物語
ー 3,367文字
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