規則だらけの学園で、ただ一人尊い人がいる
日常のほとんどをスマートフォンのゲーム
**『ディズニー ツイステッドワンダーランド』**に費やしていた主人公。
通学中も、休憩時間も、寝る前も――画面の向こうに広がるナイトレイブンカレッジの世界に夢中だった。
特にハーツラビュル寮長、リドル・ローズハート。
規則に厳しく、不器用で、誰よりも真面目なその姿は、主人公にとって「最推し」であり、ただ画面越しに見守る存在だった。
しかしある日、いつものようにスマホを操作していた主人公は、突然眩い光に包まれる。
次に目を覚ました場所は、ゲームで何度も見た景色――
名門魔法士養成学校、ナイトレイブンカレッジだった。
魔法を持たず、帰る方法もわからないまま、仮面の学園長クロウリーの保護を受ける主人公。
仮所属として与えられたのは、
「女王の法律」によって厳格な規則が支配する寮、ハーツラビュル寮。
そして、目の前に現れたのは――
スマホ越しに何度も見つめてきた最推し、リドル・ローズハート本人。
画面の中の存在だったはずの彼が、
声を発し、視線を向け、同じ空間にいる現実。
混乱しながらも、主人公は“物語の知識”を持つ唯一の存在として、規則だらけの学園生活に巻き込まれていく。やがて明らかになる、ヴィランズの魂を宿す生徒たちの秘密と、オーバーブロットの影。
これは、ゲームを愛していた一人のオタクが、「知っているはずの物語」の中で、最推しの未来を変えるかもしれない選択を迫られる物語。規則だらけの学園で、ただ一人尊い人がいる。それは、推しを想う気持ちが、世界を動かしてしまった――そんな異世界転移譚。
ー 1,825文字
favorite2
grade4
update 2025/12/28