うそつきの君と私
科学王国の偵察役として、私は敵地・司王国へと潜入した。
任務はただひとつ――敵の情報を掴み、誰にも悟られずに帰還すること。
感情を殺し、使命だけを胸に抱いていたはずだった。
けれど、夜の見回りで出会ったのは、
占い師の仮面をかぶる男――ゲン・アサギリ。
こちらは浅霧ゲンの夢小説となっております。
彼は初めから、私の嘘を見抜いていた。
それでも、なぜか見逃した。笑いながら。
互いに正体を隠し、嘘で言葉を交わすうちに、
敵と味方という境界が、少しずつ溶けていく。
信じてはいけないのに、惹かれてしまう。
裏切ってはいけないのに、心が追いつかない。
「ねぇ、君はどこまでが本当で、どこまでが嘘?」
ー 5,318文字
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update 2025/12/14