道標 -ミチシルベ-
来い
凍てつくような声が響く。それなのに、あなたの瞳はなぜこんなにも温かい光を宿しているのだろう?
差し出された手に、悪魔の影を見た。初めて会うはずなのに、湧き上がるのは恐怖ではなく、奇妙な安堵感。
なぜ、あなたは私に手を差し伸べるの?
行くあてもない私は、戸惑いながらもその手を掴むしかなかった。この出会いが運命だったと知るのは、まだずっと先のこと。
導かれるままに歩む先に待つのは、希望か、絶望か――。
ー 4,130文字
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update 2026/02/09