ありがとう
深澤辰哉(ふっか)は、舞台の上で輝きながらも、心の中ではある秘密を抱えていた。最近、体調が悪化し、日々の疲れが増していく一方で、彼はその不安を誰にも話すことができずにいた。ひかる――岩本照(ひかる)と付き合っているふっかは、彼に心配をかけたくなくて、必死に強がりながら日々を過ごしている。
舞台の裏で倒れそうになることもあったが、それを誰にも知られまいとするふっか。しかし、ひかるはそんなふっかの変化に気づき始める。ふっかが強がるたびに心の中で葛藤するひかる。ふっかの笑顔の裏に隠された痛みや不安を感じ取るも、どうしてもその正体を確かめる勇気が出せずにいる。
ふっかはひかるを心配させたくない一心で、病気のことを言わずに過ごしているが、次第に体調は悪化し、心身ともに限界が近づいてきた。ひかるの温かな心に触れながらも、ふっかはどうしても本当のことを伝えることができずにいる。しかし、そんな中でひかるの優しさに触れるたび、ふっかは少しずつ心を開こうと決心する。
二人の間にある想いが、やがてお互いの心を動かし、ふっかはついに自分の秘密を告げることを決意する。しかし、その瞬間、ふっかが抱えてきた病気の現実と向き合う時が訪れる──。ふっかとひかるの愛と絆が試される時、二人はどんな選択をするのか?
ー 22,505文字
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