学校に近づくと、
私たちは繋いでいた手を放す。
くっつくのもやめるし、
お互い目も合わせなくなる。
だんだん歩くスピードも差が出てきて、
いつの間にか私の隣からてては消える。
______ これが私たちの 日常
そして私たちはそれぞれの友達を見つけて
何事もなかったかのように教室へ向かう。
なんでそんなことしてるかって?
…だってこの私が、
あんなイケメンのキムテヒョンと付き合ってるなんて
みんなが知ったらどうなる?
ててペンのヨジャはたっくさんいるのに、
その子達に何をされるか分からない。
だから私たちは みんなに隠れて付き合う、
いわゆる “ 隠れカップル ” になった。
てても承諾してくれたし、
一件落着だと思ってるんだけど
時々、苦しくなってしまうのは
私がまだまだ弱いから ______
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!