東雲色の空の下で
大好きだった相棒が、センパイと付き合った。
やり場の無い感情が、昇華できなくなった。
姉の八つ当たりは、相変わらずだった。
でも、今日は特に酷く感じた。
好きだった人は目の前でイチャイチャしていた。見せつけられている、そんな気がした。
八つ当たりは、カッターを投げられた。「あんたのせいで私が不幸になった」「弟なんていらなかった」色々、言われた。
これも全部、オレが「東雲彰人」として生きて、自我を持ち続けてるせいだな。
自分を全て捨てて、都合のいい存在になれば、みんな楽になれる。
…そうだよな?
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僕の好きな人は、なんだか変わってしまった。
どんな人にも、従順に、都合よく存在する。そんな子に、なってしまった。
「東雲くん」
たまたま見かけた君に話しかける。
「あっ神代センパイ、どうかしました?」
やっぱり、前みたいに嫌そうな顔をしなくなってしまった。君の貼り付けたような笑顔は、剥がれてくれない。
嫌そうな顔をしても、なんだかんだ話に付き合ってくれる君は、どこへ行ってしまったんだろう?
「本当の君は、どこにいるんだい?」
つい、聞いてしまった。
「…は?」
変わってしまった日以来、貼り付いていた君の笑顔は、やっと剥がれた。
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私の弟の反抗期は、きっと終わったんだと思う。
頼み事を文句を言わずに了承するようになった。会う度に嫌そうな顔をすることが無くなった。
私は、親友の愛莉をカフェに誘うついでにこのことを報告してみた。
『そういえば、彰人が最近ちゃんと言う事聞いてくれるようになったんだよね』
『ばったり会っても嫌な顔しなくなったし』
『反抗期、終わったのかな?』
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冬司、司冬、類彰要素あり
ニゴメンが酷い人になる
冬弥、司が鈍い
時間軸迷子
それでもいい方はぜひ楽しんでください
ー 676文字
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update 2026/02/16