貴方の花で、貴方の骸を弔うまで
家族の命を奪った奴が目の前に居て
自分は人を殺せる武器を握っていて
すぐに奴の首を搔き斬れる時
貴方は奴を殺せますか?
俺は、殺せなかった
殺す事も出来ずに奴を憎悪の目で睨むだけだった
そうしたら、奴が俺に言ったんだ
『ふはっ笑、その目気に入った』
『ねぇ、俺の所に来ない?』
『来たら、俺の事、狙い放題だよ?』
奴の手は冷たかった、でも柔らかかった
俺を包み込んだ身体から花の匂いがした
俺は、奴の骸を弔う
絶対に、俺の手で、奴の血濡れの花弁で
その時が来るのをただ待つ
「起きろ、何時まで寝てんだ」
「今すぐ寝首掻いてやるぞ」
奴の側で、奴の隣で、刀を握りながら
奴を殺したい仲間と、傍観して守る奴と共に
『残念、それはまたお預けね』
俺は復讐の為に、奴を生かして殺すんだ
ー 2,647文字
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