大正硝子人形館 作者×-×+Mi-Ke猫
大正の末――
街外れに建つ、洋館「硝子人形館」。
その館には、夜ごと淡く灯る硝子灯と、無数の人形たちが並ぶ展示室がある。
噂によれば、並ぶ人形はすべて「生前、悲劇の末に命を落とした少女たち」を模して作られたという。
けれども訪れた者は気づく――人形の瞳には確かに「生きた光」が宿っていることに。
ある日、主人公は誘われるように館を訪れる。
そこには、館の主と名乗る 白髪の少女 がいて、微笑みながらこう告げる。
「ここはね――百の物語と百の人形が眠る場所。
今宵、あなたが語る物語がひとつ、硝子に刻まれるのよ。」
夜が更けるたび、人形たちは微かに囁き出す。
哀しい恋、裏切り、血に染まる運命……。
硝子に閉じ込められた声は、やがて館そのものを揺らし始める。
最後に残るのは、
人形にされるのか、それとも人形を解き放つのか――。
ー 57,000文字
favorite0
grade0
update 2025/11/10