『名ばかりの許嫁に、誓いの刀を』
武州の試衛館時代から共に育ち、真選組として江戸へ渡ってきた一番隊組長・沖田総悟と、隊士の貴方。
幼い頃は「ずっと隣にいろ」と袖を引いていた総悟だったが、真選組を結成し、いつ命を落とすかもわからない刃を握るようになってからは、少しずつ距離を置くようになっていた。
そんな折、上層部の意向によって唐突に言い渡されたーー『許嫁』の指名。
周囲からは祝福されるものの、その日を境に総
悟の態度はより一層冷ややかなものへと変わってしまう。
「足手まとい」「部屋までついてくるな」
冷たい言葉で突き放されても、怯えず、弱音を吐かず、まっすぐに向き合おうとする彼女。
不器用すぎる二人と、二人を取り巻く真選組の賑やかで切ない日々が始まるーー。
ー 16,162文字
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