静寂の魔女
生まれつき、音のない世界で生きてきた。
声が出せないなら、
声がなくても魔法を使えばいい。
誰かに届かないなら、別の方法で届ければいい。
ローワン・エヴェレットは
ずっとそうやって生きてきた。
グリフィンドールに組分けされた彼女の周りには、
いつの間にか大切な人たちが集まっていた。
手話を猛勉強してきた親友、
紙にぐちゃぐちゃな字で話しかけてくれる仲間、
いたずらに巻き込んでおいて
笑顔で謝ってきた赤毛の双子。
そして、嫌みを言いながらもどこか離れられない、
銀髪の少年。
手話をしている時、彼女は自分を見てくれる。
ただそれだけのことが、
ドラコ・マルフォイにとっては世界の全てだった。
でもローワンの隣で笑う赤毛の彼は、
ずっと前から知っていた。
言葉より正直な、彼女の手の動きを。
声のない世界で紡がれる、七年間の物語。
静かな炎は、いつか必ず燃え上がる。
ローワン・エヴェレット×ジョージ・ウィーズリー
ドラコ・マルフォイ片思いあり
ー 2,055文字
favorite7
grade8
update 3日前