アイシャが望んだ終末
むかしむかしの、誰の記憶にもない空白の時間のその前。
突然世界は終わってしまいました。
野は焼け、街は崩れ、人々は一人残らず長い眠りにつきました。
それから何年経ったでしょうか。
5年でしょうか、10年でしょうか、100年でしょうか。
まあまあ、そんなことはどうでもいいのです。
そうして世界は人の存在しない一時を過ごしたのちに、また再開することとなりました。
長い、長い眠りから覚めたごくわずかの人々によって。
ー 10,347文字
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update 2024/11/05