『空の約束 ― you're my destiny ―』
遠い月明かりに、引き寄せられるようにして――僕らは出会った。
出会いなんて、ほんの偶然だと思っていた。
同じ教室、すれ違う廊下、たった一言の「おはよう」――
それだけで世界が変わるなんて、信じていなかった。
だけどあの日。
あの透明な瞳に映った空を見たとき、僕の世界は静かに軌道を変えた。
「この空、君も見てたんだね」
まるで、未来を予感していたようなその言葉が、
胸の奥に残り続けている。
過去でもなく、未来でもない。
“今”という時間が、誰かと重なった瞬間。
それは、ひとつの運命だったのかもしれない。
いつか終わってしまうと知っていた。
でも、それでも出会ってよかったと思えるような時間が、
この空の下に確かにあった。
僕らは空を見上げて、
同じ星を、同じ月を、
同じ「奇跡」を見ていた――。
だから、もしももう一度始められるなら、
僕はまた、君に出会いたいと思う。
たとえ最後が涙でも、
この胸に、君の声が残っている限り。
you're my destiny.
そして、この物語は――運命に導かれた、ひとつの約束の記録。
ー 12,936文字
favorite42
grade28
update 2026/03/27