第13話

悲惨
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2023/09/08 09:40
私は昔からサッカーが好きだった。








私と同じようにサッカーが好きな友達がいた







アイ
あなたーーー!パス!
あなた
はい!
アイ
おりゃあ!
友達の名前はアイ。








私たちは二人で最強ともいわれていた








私は先読み、気配探りとかが得意だった








アイは体の柔らかさ、適切なシュートが得意だった。








アイ
ナイスだよーあなた!!
あなた
そっちこそ!
毎回勝利するときは二人でハイタッチしていた
お前ら、本当にすごいな!
あなた
いや、アイのほうがすごいよ
アイ
いやいや、あなたのほうでしょ
二人ともうまいって!
あなた
ありがとう!あ、もう帰らなくちゃ…
アイ
え、あなたも!?
じゃあじゃあ、一緒に帰ろう!
あなた
いいよ!!








































































あなた
それでさー
アイ
うっそだあー
あなた
あ、私はこっちだから、
アイ
えっ
あなた
またね!





ギュッ
あなた
おうわっ
アイ
またあした、会えるよね?
あなた
?うん!また会えるよ!
またいっしょにサッカーしようね!
アイ
!!
うん!!
そのあと、私たちは別れた








でもそれがアイとの最後だった








あなた
…え?
__県__市の住宅街で
「女の子の悲鳴が聞こえる」という通報を受け、警察が訪れたところ、
子供とみられる人物が、泡を吹いて意識を失っていました。


女の子は「中畑アイ」といい、病院に搬送されましたが、その後死亡と確認されました

絵心甚八
姉さん!早くして!学校遅れるよ!!!
あなた
…うん
今行く。



























































アイちゃんの話聞いた?
お父さんに殺されたんだよね?
虐待じゃん




あなた
おはよう…
あ、あなたちゃん…



ふと、アイの机を見る。







机の上には、白いユリが花瓶に入っておかれてある







もう、アイはいないんだ。








それ以降、サッカーを一人でするようになっていた








でも、さっかーをするたび、あの時のことを思い出してしまって、







サッカーをすることができなくなっていた。








どうして、あの時話を聞こうとしなかったの?

どうして一人だとサッカーができないの?

どうして、、、








自分に自信も持てなく、サッカーをするたびに、アイのことを思い出してしまってサッカーができなくなってしまった。








そんな自分を鏡で見ると、何かにとらわれた自分に罵倒されて、現実か夢かわからなくなっていった。









だから、わたしは世界一のストライカーになることを諦めた。
あなた
……………………ざっと、こんな感じ
絵心甚八
...そんなこと聞いたことないぞ!?
帝襟アンリ
そんな、あんまりですよ
あなた
でも、小学校の頃の話なんだよね。
気づかなくて当然な気がする
あなた
サッカーはもうしない。
甚八にどんなにストライカーになれると言われても
絵心甚八
...本当にそれでいいのかよ
あなた
ええ、もう決めたもの
あなた
あ、怪我人保健室?
絵心甚八
そうだが
あなた
ちょっと軽く治療してくる
帝襟アンリ
あっ……………………
絵心甚八
……………………
帝襟アンリ
大丈夫なのでしょうか、
絵心甚八
わからない。あいつは自分のことを見失っているのかもな

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