また同じ場所に飛ばされた。
ぎゅっと大きな力で互いの手を繋いでいた俺と星導。
あの扉をくぐったら、星導の他のメンバーと合流出来ると思ったんだが……
読みは間違っていた……?
また振り出しか……?
星導とまた話し合わないとと思い、横を見た。
星導は少し不気味な顔をしていた。
星導が見つめる先に視線を移す。
小柳がカゲツを背負いながら口論し合っていた。
星導に手を引かれ、小柳たちのところに歩いていく。
良かった……
また合流できた。
今気づいた。
カゲツと小柳が俺と星導を見下ろしていた。
言われてみれば、小柳とカゲツ、星導と俺の服装から違う。
俺と星導は真っ白な服に対して、小柳とカゲツはヒーロースーツ。
……少し不公平。
そう言ってカゲツが見せてきた足は、結構グロテスクだった。
……カゲツと小柳は、俺と星導がいた空間とは別で、敵がいた。
これは、なんなんだ?
夢にしては、リアルすぎる。
二人は、扉はくぐっていない……
あぁぁぁぁぁ!
分かんない!
そもそもこの世界について知ろうとしても、分からないことばっかなんだから、分かるはずがない。
だとしたら、進むしかない。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。