緑谷くんはアーマーを身につけ、私たちの前にやってきた
その日の夜。
私たちは家でゆっくりと過ごしていた。
長い間、追い続けてきた夢がようやく叶った。
緑谷くんが、もう一度ヒーローとして走り出した姿を見届けたことで、私も勝己もどこかホッとした気持ちになっていた。
ソファに座りながら、私はふと隣にいる勝己を見る。
そんな話をしていると――
ピコンッ。
スマホから通知音が鳴った。
画面を見ると、A組のメッセージグループからだった。
メッセージを開く。
そこには――
『轟がチャート2位を祝しまして飲み会開催します!』
勝己は不機嫌そうにスマホを眺める。
すると、すぐに轟くんから返信が入った。
『ありがてぇが、忙しくて1ヶ月後とかになりそうだ……』
それを見た上鳴くんがすぐに返信する。
『みんなで合わせようぜ!2位様によ!』
『了解!!!』
とみんなが返信していた。
私は思わず笑ってしまった。
こういうところは、昔と何も変わらない。
仕事も立場も、住んでいる場所も、あの頃とは全然違う。
それでも、こうしてA組のみんなでくだらない話をしていると――
雄英高校にいた頃に戻ったような気がする。
勝己も小さく笑った。
またみんなで集まれる。
それだけで、なんだか楽しみだった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!