雑誌をパラパラとめくる。
買った時はなんだか恥ずかしくてちゃんと見る事が出来なかった。
それでも私にとって、みんなとの大切な思い出だから引っ越しの時も大切に持ってきた。
特集とかかれたそのページは、すぐ見つかった。
最初のページには涼太君とお家でご飯を食べているショット。
ローストビーフやクリームシチューやカプレーゼなど、お洒落なご飯が並んでいて、私が食べているところを涼太君が愛おしそうに見つめている。
ワインで乾杯しているとこや、私の手の甲にキスをしているショットもあった。
次のページはラウちゃん。
一緒にケーキを作っているところ。
ショートケーキのはずがイチゴの食べ過ぎで足りなくなりそうだったから小さなマカロンを散りばめて作ったクリスマスケーキ。
イチゴを食べさせてくれてるショットや、手を握りながら見つめるショット。
可愛く笑う顔もあれば妖艶な笑みを浮かべるラウちゃんもいた。
翔太くんはオムライスを作ったんだっけ…。
途中『俺も手伝う』って言ってレタス千切ってドヤ顔してたなぁ(笑)
翔太君のページを見ると満面の笑みで作っている私の方を見ていた。
優しい表情に少しキュンとなる。
そしてふっかさん。
クリスマスツリーの飾り付けの時は夢中になってたけど、さり気なく飾りを取ってくれたり星をつけさせてくれたり…プレゼントまで用意してくれた。
私が夢中でクリスマスツリーを撮ってる後ろ姿をふっかさんが撮ってるショットもあった。
さっくんとは水族館で手を繋ぎながら魚を見ているショット。
椅子に座りながらさっくんの肩に私が頭を乗せて、さっくんは愛おしそうに髪にキスするショットもあった。
蓮君はプラネタリウムで2人で寝転びながら星を眺めているショット。
私の頬を摘んでわらってたり、腰に手を回して密着するようなショットを見て顔が熱くなった。
照のページはバイクに跨がって走ってるところや海で手を繋ぎながら話してるショット。夕日の逆光を活かしてお互い見つめ合っているシルエットのショットもあった。
亮平君はディナーデート。改めて見るとすごく綺麗な夜景で、大人な感じの演出だった。
2人でシャンパンで乾杯したり、プレゼントを貰ったり、あざと可愛い亮平君がたっぷり写っている。
部屋の片隅に飾られたアロマキャンドルをチラっと見て、最後のページをめくる。
康二君はグランピングデート。焚き火をしてたり、BBQを焼いてくれてたり…ベッドで写真を撮り合ったり。
2人で寝ているショットもあった。
康二君が手で私の顔を見えないようにしているけど、こんなの撮ったっけ?
みんなとの撮影は本当にドキドキしっぱなしで、こんな体験もう二度と出来ないだろう。
みんなの良さが詰まったこの雑誌は私の宝物だ。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。