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第7話

399
2025/08/23 01:27 更新











時任 無一郎
…ねえ、自分で歩いてくれない?




あなた
むり…眠い……





そもそも朝の五時から移動なんて聞いてない。





あなた
今日…何時まで、歩くの…?






時任 無一郎
……どうだっけ…





時任 無一郎
…えっと、確か四時……?



あなた
…………





   お館様は私たちを殺す気なのだろうか。


十一時間はふざけてると思う。





あなた
よし、時透くん


時任 無一郎
なに?




あなた
馬車に乗ろう。





「馬車って何?」と首を傾げる時透くんに、

「お金は私が払うから」と告げて、


私は、近くにあった馬車の方へかけて行った。































時任 無一郎
………




あなた
……





私たちが屋敷を出てはや二日。


私の故郷「星ノ尾村」に到着していた。







時任 無一郎
…なに…これ




あなた
…ほんとね……





   「村」と言っても、その惨状は悲惨なものだった。


あらゆる家は屋根や壁が破壊され、苔が生えている



人の気配はせず、代わりに何体もの鬼の気配を感じる。








時任 無一郎
…ねえ




そう言い、時透くんはこちらをじっと見る。




時任 無一郎
ちゃんと説明してくれない?

あなた
…う……はい…




















私は、この「星ノ尾村」で産まれた。


「村」と言っても、人は多くなく、

だからこそみんな仲が良くて、私もよく食べ物を御裾分けして貰ったり、歳の近い子と遊んだりしていた





何より、ここは星が綺麗だった。







   でも、そんな幸せがずっと続くとは限らない。




ある日。今から数年前の夜。



その日は流星群だった。



私は一人、村の外れで星を見ていた。






少し肌寒くなってきて、家に帰ろうと歩き出した時







感じたことがないような冷たくて、恐ろしい気配を村から感じた。





今帰ったらいけない。

そう私の本能が言っていた。






















あなた
…で、朝になって村に帰ったらこの惨状




あなた
家はぼろぼろ。






あなた
村にはもう誰もいなかった。

あなた
それこそ最初は神隠しかと思ったよ





時任 無一郎
ふぅん





あなた
…んー、でも



あなた
もうここに人間は居ないはずなのに

あなた
なんでこんなに鬼が…








時任 無一郎
さあね……




あなた
…何でだろう……




時任 無一郎
………悔しく、ないの?
あなた



唐突に発せられた言葉。

その意味が理解出来ず、私は首を傾げた。




時任 無一郎
自分の村を潰されたのに、顔色ひとつ変わらない

時任 無一郎
その神経が理解できない



あなた
………



この時、いつも何処か虚ろな目をしている彼は、

珍しく眉根を寄せていた。




あなた
…私が村に戻った時ね

あなた
隊服を着た人も死んでたの






あなた
それも十数人










あなた
そこら辺の雑魚鬼じゃないことは確か


あなた
…それに、恨んだところで過去は変わらない。





あなた
でも、今後の被害なら減らせる。

あなた
だから鬼殺隊に入った。









あなた
それじゃ駄目?











時任 無一郎
…別に。僕には関係ないし



あなた
自分から聞いた癖にー







時透くん。私もね、最初は泣いたよ。


悲しくないわけないじゃん。




とっくに涙は枯れてる。


もう並の事じゃ傷つかないし、泣かない。









あなた
……ま、取り敢えず行こう

あなた
任務はこなさなきゃ




時任 無一郎
うん
































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