私はRingoという猫を撫でまくる。
なぜか動物には嫌われやすかったから、
爪でひっかかれたりとかしないか心配だったけど、
どうやらRingoは私のことが嫌いではないようだ。
ふと私はRingoの鳴き声を真似した。
特に意味はないが・・・
あれだ、
よく飼い主がペットの鳴き声を真似したくなるやつだ。
私はビクッと体をわかりやすく驚くような反応をさせる。
顔を上げると、みんなが目の前に立っていた。
Ringoに夢中すぎてまったく気がつかなかった。
すごく顔が熱い。
私はまた驚く。
そう言いTordさんはどこかへ行ってしまった。
多分、自分の部屋に行ったのだろう。
そう言い、Eddさんは私の膝の上にのっている
Ringoを抱き上げた。
Ringoは少し嫌な顔をしているような気がした。
やっぱりRingoは可愛い・・・!
私たちはMattさんの部屋につき、
ベッドの上に2人で座った。
私はMattさんの方をじっと見つめた。
つい思ったことが声に出た。
私はMattさんから目をそらす。
ちょっと気まずい・・・・
吐息交じりの声が聞こえる。
あたりは暗くなり、とても静かだ。
急に私の視界がまわる。
手首にはあたたかい手の感触。
背中にはやわらかいクッションの感触。
目の前にMattさんの真剣な顔。
私はMattさんに押し倒されてしまったのだ・・・。
すると急にMattさんはパッと
私から手をはなした。
Mattさんは私と反対の方向を見ながらそう言い、
ベッドの中に入った。
私もドキドキしながらベッドの中に入る。
私は押し倒されたことを改めて自覚した。
そして押し倒しただけで何もしてこないのか・・・
と、
変なことを思ってしまった。
Mattさんにどこか期待している私がいた。
また顔が熱くなる・・・。
あんなことされて寝れるわけない。
明日はどんな1日になるんだろう・・・・。
どんな1日になってしまうんだろう。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!