あれから数日が経った。
明確な日にちは覚えていないが
監禁されてからそこそこに時間が経っている気がする。
最初はドッキリかと思っていたのだが、そんな感じもないようで、動けるようになってからカメラも探してみたがどこにもなかった。
今まで、マネージャーとして一緒にいたためか、
通報や過度な抵抗はする事は出来なかった。
情が勝っているのだろう。
きっと、その感情考えも彼の手のひらで踊らされている。
(用意周到のため助けも呼べない状況ではある)
とはいえ、拘束具も今はないので部屋内なら好きに行動出来るのが救いだった。
彼の読んでいる参考書や書籍を物色しては数ページよんでは閉じて戻している。
のだが。
自分の携帯は没収、代わりの携帯も持たされておらず、やれることといえば剣持の部屋をうろつくことだ。
今まで仕事を中心に過ごしていたため
何も無い日 というのがどうも落ち着かない。
剣持自身も休暇という形で仕事は絞っているそうで、
私自身に届いた、仕事のメールも少ない。
私に業務相談を通す前に、直接上の人間に承諾を得ているようだ。
ふと、考えるともしかすると私がいなくても彼は1人でもやっていけるのでは……
なんて。
そんな事を考えては何故か急な不安に襲われる。
彼のベッドに横たわり、天井を見上げる。
少し目をつぶってからゴロンと横をむく。
彼がいつも座っている椅子。
何故か姿がない事に孤独感を覚えるのだった。
自身のベッドで丸まりながら、今朝着替える時に置いていた部屋着を掴みながら涙を流している彼女を見下ろす。
優しく涙をすくう。
布団をかけ直し、頭を撫でる。
いつまでもこうやっ僕の手の下にいたらいい。
何があっても、僕がそばにいるのだから。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。