物心ついた時から、不可思議な力が使えていた。
私が願うと、手元に立派な管楽器が出てきて、それで綺麗な音を奏でることができた。
初めて両親に見せた時、とても褒めてくれたことが嬉しかった。
だから、たまに街中で演奏をして、ほんの少しだけ家計を支えていた。
貧乏ながらも、大好きな両親と暮らせて、幸せだった。
それなのに、その日常は一瞬にして崩れ去った。
出稼ぎに出る準備と共に、家で演奏の練習をしてたら、急に両親から呼び出された。
と、思ったら、綺麗な銀色の髪を持った、見るからに王族だという人が居た。
名前を呼ばれたことに驚きつつも急いで膝をつき、返事を返す。
この世界のヒエラルキーで、一番下なのは平民。
その中でも結構貧乏な私たちが、王族の人と同じ目線で話すことなんてあっちゃダメなんだ。
だから なおのこと、王族の人が私なんかに何の用なんだろう…
と思っていたら、その人が発した言葉に耳を疑った。
何を言ってるか、分からなかった。
言葉の意味は辛うじて分かるけど、何でそうなったのか、何で私なのかが全く分からなかった。
だって私はヒエラルキーの中で下の下くらいの、結構貧乏な一人娘。
そういう、王族なんて一切関係ない身分のはず。
たった一言だけのはずなのに、情報量が多くてパンクしかけな私は、気づいたら疑問の言葉が零れていた。
頭が真っ白になる。
この力が、そんなすごいものだったなんて。
…私、王族になるの?
絵本に出てくるお姫様は、あくまで空想。
実際は責任と不自由が付きまとい、今みたいな幸せは無いことはもう分かっている。
今の生活が、一番幸せだった。
急にそんなこと言われても、受け入れたくない。
今の生活で十分幸せだ。貧乏でも、両親と一緒に暮らせれたら、それで…
__王族になんてなりたくない。
ランプの光が、私と王族の人を照らす。
昔から使っているランプの光が、いつもより冷たく、鋭く感じた。
いつまでも続くと思っていた日常。
今 確かに、その日常が崩れていく音がする。
下の下の平民に残っている選択は、王族の人の言う事を聞くことだけだった。
零れ落ちそうな涙を堪えて、私は言葉を発する。
王族になんて絶っ対なりたくない。
でも、お父さんとお母さんが殺されちゃうくらいなら、私が王族になった方がマシだ。
意味ありげに笑う王族の人の顔が、今までの どの体験より怖く感じた。
そうやって王族の人が一時的に外に出た瞬間、両親は私を優しく抱きしめた。
日常的に感じていたはずのぬくもりで安心したのか、涙が溢れてきた。
これが、私が肉親を呼んだ最後の日だった。
はい!ということで!
私の師匠、風林はなひさんの「私、王族になんてなりません!」
のgnmsさんバージョンを書かせていただきます!
ちなみに結構ご本家とストーリー諸々異なっておりますご了承ください!!
↓ご本家様
原案様も貼っておきます!
↓原案様
もう私が宣伝するまでもなく読者様は知っていそうですよねこの神様方!!!
あと現時点で公開されている他の方のシリーズ様のも貼っておきます!
↓他シリーズ様
あ!あとまだ少し枠が残ってたと思うので!!
このシリーズの枠募集をしているお話のリンクも貼っておきます!!
あと今作の表紙ですが!!!
ちょっとお待ちください頑張って完成させるので!!!!(※低クオ)
一日30分はきついんです許してください((((((((
あと投稿頻度は期待しないでごめんなさいッッ((((
それでは!閲覧ありがとうございました!!












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。