第6話

駆け落ち
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2024/04/08 08:37 更新




夏準の部屋


夏準side



燕夏準
僕が両親にとっていらない子になった今、彼らとどう接すればいいのか分かりません……





燕夏準
東夏にも何て声をかければいいのか分からず、まともに話せていません。



あなた
こんな暗い話にも親身になってくれる

僕はなんて優しい妹を持ったのだろうと常に感じる。



そんな妹は第一後継者の東夏ではなく、何物でもない僕の方を向いてくれている。


僕は幸せ者だ。






あなた
ねぇ、お兄ちゃん……
燕夏準
あなた
一緒に逃げようよ。
あなた
財閥のことも、過去のことも、何も考えなくていい場所で一緒に暮らそうよ。
燕夏準
あなたの下の名前はダメですよ、将来が約束されているでしょう?



一緒に過ごしたい気持ちはあるがあなたの下の名前を巻き込むのは申し訳ない……
あなた
大丈夫!財閥の顔なんて写真さえ置いていけばどうにかなる(((
あなた
正直、令嬢修業とかやりたくなかったし
燕夏準
あなたの下の名前が嘘を付いていることくらいすぐにわかった。


あなたの下の名前は嘘をつくときは自分の髪を耳に何回もかけ直す癖がある。


そして今、あなたの下の名前は自分の髪をかけ直している。

それもそうだ。パーティのダンスの練習とか、礼法とかあなたの下の名前はとても楽しんでやっていた。


完全にあなたの下の名前の方が精神は年上っぽく、僕はいつもあなたの下の名前の優しさに甘えてしまっている。







あなた
駆け落ちってことでさっ(*´罒`*)

僕はつくづくあなたの下の名前の無邪気な笑顔には本音を隠せないようだ。



だから僕は今回も……



燕夏準
フッ仕方ありませんね




だから僕は今回も……あなたの下の名前の優しさに甘えてしまった。







心底嬉しいのにこんな風に言ってしまう自分が憎らしい。











燕夏準
ところで、駆け落ちの意味分かってます?
あなた
ん?無断で家を出ていって行方をくらますことでしょ?
燕夏準
訳アリの恋人同士によく使う言葉ですけどね。
あなた
えっ⸝⸝⸝恋人!?ごめん!!








燕夏準
いいですよ…あなたの下の名前となら恋人でも______



あなた
ん、なんか言った??


もう僕にとってのあなたの下の名前は単なる妹ではなくなってしまっている。



でも、この気持ちはもう少し隠していたい……









作者
今日は夏準のお誕生日なので2話更新✨✨

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