星導さん、、、
ショウさんとの距離が近くなった気がした日の次の日。
一番早くに登校し一人で教室の席に座って読書をしていると、
何かが私の背中にくっつき、
本を持っている私の手を覆う。
ねだるように言ってみる。
何もずるくない。
むしろどうせ離れることになるんだから、
私としては出血大サービスのつもりだ。
恥を捨ててやってるんだから。
ショウさんが離れる。
やっと解放された、、、
と思ったのも束の間。
一瞬でまたさっきの姿勢に戻った。
頑固なショウに呆れつつ、
このままでは終わりが見えないので
私が負けてあげることにした。
ショウが黙々と私の髪をいじる。
髪なんて長らく他人に触らせてなかったし、
ちょっとだけ変な感じがする。
そう尋ねると、ショウはスッっと手鏡を取り出し、私に渡す。
手鏡持ってるんだ。髪長いもんね。
渡された手鏡をいろんな角度で見てみると、
三つ編みが施されたハーフアップになっていた。
結構かわいい。
少し束縛じみたように感じたのは、
気のせいだろうか。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。