幻想郷 、同刻 、 同位置 。
止まってしまうほどにゆったりとした時の中 、
欠伸をしながら立ち上がる金髪の少女がいた 。
博麗の巫女 __ 否 、 『 代替の巫女 』 。
誰の代替なのかを知る者は、今となっては数少ない。
巫女と呼ばれつも巫女要素のない魔女服を来た彼女の
名は霧雨魔理沙 、 という 。
何を思ったのか突如すっと立ち上がり愛用の箒に
跨って向かう先は誰もが予想できる 。
魔法の森 ...
もう永住している妖怪 、 ましてや人間などは
居ないに等しい 。
何故彼女がそのような今は辺鄙になった森へ
足を運ぶのか 、それを知る者もまた、少ない 。
目下のところ 、 彼女の動きは大体の者にとって
不可思議であるというわけだ 。
今や殆どの人が何処にあるかさえ分からない
霧雨魔法店に到着して店の様子を眺めた
彼女___霧雨魔理沙は 、
他の人は見ない錆び付いた憂いの笑みを浮かべた。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。