なんやかんやあって、残すこと1本となった。
今の結果は…
緑川 ✕ ✕ ✕ ✕ ✕ ✕ ✕ ✕ ✕
あなたの名字 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇
9対0 あなたの名字リード
まぁ、当然よ!ラスト1戦も勝たしてもらおう。
アナウンス「10本目開始」
砂埃が駿を囲う。普通なら、ここでカメレオンを使うが…私はあえて距離をとり、物陰に隠れた。
配置してある無数のアステロイドが緑川を襲う。
少しずつ、私の方に近づいてくる。そうなるよう、私が仕向けた。これは、誘い込むアステロイドなのさ。ハウンドでもいいけど、弾道設定が面倒だから今日は使わなーい☆
背後からの奇襲…と見せかけて…わざと、こっちを向いてもらった。
スコーピオンで、緑川に重く細やかな斬撃を与え続ける。そのスピードは普通なら、目で追える速さを優位に超えていた。
重い斬撃を受け止めた駿は数メートル先まで飛んでった。上手く、着地した駿をグラスホッパーで囲むと…
駿より速く、複雑で重く細かい斬撃を空中旋回しながら与える。
細かな斬撃により、多くの傷からトリオンが漏れ出る。
駿と私は構え直す。お互いにグラスホッパーを使い、ぶつかり合う激しい交戦になるはず…そう誰もが期待した。
駿の攻撃をシールドで軌道をずらし、バランスを崩したところに私の技が決まった。
アナウンス「緑川ベイルアウト 10本勝負10対0勝者 あなたの名字」
ブースから出てきて、気分よく出てきたのに…迅にチョップされた…結構痛いからやめて欲しい…
戻ってきた駿が私に頭を下げた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。