第24話

24.【番外編】調理係と好き嫌い
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2025/01/18 10:00 更新
あなたが悪魔執事になった頃のこと…
ロノ
明日の朝食はどうすっかな〜
ロノ
みんなの嫌いな食べ物も克服させたいし…
バスティン
…そういえばロノは、屋敷の執事達の好物と嫌いな物を把握してるのか?
ロノ
まあ一応、全員分…
ロノ
…いや、そういえば、あなたさんはまだだな
バスティン
あなたさんか。直接聞いてみるか?
ロノ
そうするか。じゃ、早速行くぞ、バスティン
バスティン
…わかった
二人は、あなたの元へ向かった。
あなた
この香り…確か、ダージリンでしたっけ
ベリアン
その通りです。さすがですね、あなたさん
あなた
まぁ、ベリアンさんがよく淹れてくれる紅茶だけはなんとなく…
あなたとベリアンは、コンサバトリーでお茶会を楽しんでいた。
ロノ
あ、あなたさん!ベリアンさんも一緒だったんですね
ベリアン
あら?ロノくんに、バスティンくん。どうかしましたか?
バスティン
料理のメニューを考えるのに、あなたさんに好き嫌いを聞きに来たんだ
あなた
あなたの一人称の料理の好き嫌いですか。うーんと…
あなたは、二人に好きな食べ物と嫌いな食べ物、苦手な味付けなどを話した
あなた
あ、でも、そこまで気にしなくていいですよ!あなたの一人称の都合で変えてもらうわけにもいきませんので…
ロノ
なるほど。参考にしますね。ありがとうございました!
ベリアン
そうです。せっかくなんで、二人も一緒にお茶しませんか?
バスティン
…いいのか?
ベリアン
えぇ、もちろん。お菓子だけでなく、サンドイッチもありますよ
バスティン
それはありがたいな
ロノ
じゃあ、俺もご一緒させてください!
あなた
みんなでお茶会しましょう
ベリアンの提案に乗り、四人でお茶会をすることになった。
ベリアン
それにしても…コンサバトリーはいい場所ですよね
ロノ
そうっすね!植物に囲まれて、窓から明るい光が差し込んで…なんだか落ち着きます
あなた
空いた時間にここに来ると、だいたい誰かがいますしね
バスティン
あぁ。ナックさんが刺繍をしていたり、アモンさんが花の世話をしていたり…
バスティンはそう言い終えてから、サンドイッチを嚥下した。
もう一つ、と手を伸ばしたとき、ロノに手を叩かれる。
ロノ
お前は食い過ぎだ、バスティン
バスティン
…まだそんなに食べてない
ロノ
嘘つけ!もう十個は食べただろ!
バスティン
腹が減ったんだ
バスティンはロノの制止を振り切り、サンドイッチを頬張った。
ベリアン
あらあら…まだたくさんありますから、喧嘩しないでくださいね
あなた
多めに作っておいてよかったですね
ベリアン
えぇ、そうですね。手伝ってくださりありがとうございます、あなたさん
あなた
いえ、ベリアンさんが一階のお二人のことを想っていらっしゃるのはわかっていますので
このお茶会はもともと、一階の執事とあなたの四人で開催する予定だったのだ。
だが、ロノとバスティンは明日の朝食について話し合っていたため、終わった頃合いを見て誘うことになっていた。
ロノ
そんなに食ったら、夕飯が入らなくなるだろ!
バスティン
問題ない。夕飯もちゃんと食べるからな
ロノ
相変わらず、とんでもねぇ胃袋だな…
あなた
本当ですね。どこに吸い込まれてるのかな…
バスティン
ん?俺の胃の中だが…
ロノ
普通の人間の胃に入る量じゃないんだよ!
ベリアン
フフッ、食欲旺盛なのは良いことじゃないですか
四人は、賑やかなお茶会を楽しんだ。



そして…次の日の朝。
あなた
あ、あの、ロノさん…嫌がらせですか?
ロノ
え?嫌がらせなんて…
あなた
だってこれ、全部、あなたの一人称の嫌いな食べ物じゃないですか!
ロノ
味付けを工夫して、あなたさんでも食べられるように頑張ったんです!食べてみてください!
あなた
う…い、いただきます…
そっと、口に運んでみる。
口に入れた瞬間は、そのままの味が残っていたが…その後からくる味付けで、それが全て美味しく感じる。
食感が苦手な食べ物もあったが、逆にその食感が生きる味だ。
あなた
お、おいしい…!
ロノ
よかったです!
嫌いな要素をなくすのではなく、それを生かして新たなおいしさを作り出す…
ロノの、料理人としての技術を改めて思い知るのだった。
淡井(作者)
淡井(作者)
作者の淡井です
淡井(作者)
淡井(作者)
番外編が続いてしまい申し訳ございません。
淡井(作者)
淡井(作者)
最近、部活で作っている部誌の〆切に追われておりまして…
 
淡井(作者)
淡井(作者)
今回は一階組がメインでしたが、口調など大丈夫だったでしょうか…。
淡井(作者)
淡井(作者)
今まで二階組ばかり追っていたので、全員が登場する作品を書くと今までの自分の不勉強さを実感しますね
 
淡井(作者)
淡井(作者)
ちなみに、ベリアンさんの「せっかくなんで」という言い回しがすごく好きです
淡井(作者)
淡井(作者)
一章でバスティンを誘うときに使ってましたね
 
淡井(作者)
淡井(作者)
暇を見つけてちょくちょく本編を進めていこうと思っております。作者の淡井でした。

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