第11話

クラーケンと海の町
11
2024/12/14 14:17 更新
箒を真っ直ぐ飛ばしていると潮風が吹いてきた。
シアン
シアン
あ!ルアンジェ!海が見えるよ!
ルアンジェ
ルアンジェ
おお…!✨️
その日訪れた町は海に面していて、綺麗な海が見えた。
しかし……
ルアンジェ
ルアンジェ
……あの巨大なイカはなに?
シアン
シアン
……クラーケンかな?
ルアンジェ
ルアンジェ
おっと?
これは何かトラブルの予感…
まぁ、暇なので町の人にこの町の状況を聞いてみることにする。
しかし、聞くまでもなく元々聞いていた盛んな貿易や漁業が行われている気配はなく、町の人々はどんよりとしている。
ルアンジェ
ルアンジェ
あのー、皆さん元気なさそうですが何かあったんですか?
魔女だと何かと問題を押し付けられるので普通の私服に着替えて話しかける。
地元の人
ん、あんた旅人かい?元々は貿易も漁業も盛んだったんだけどねぇ…海にクラーケンが出たもんだから船を出せなくてね。船を出せばクラーケンに船を沈められてしまうんだよ。
ルアンジェ
ルアンジェ
まぁ!それなんて恐ろしい!
地元の人
冒険者ギルドに依頼を出したんだけどクラーケンを倒せる冒険者がいなくてねぇ…
ルアンジェ
ルアンジェ
それは災難ですねぇ〜
地元の人
ところであなた旅人なんだろう?何か倒す方法とかないかね?
ルアンジェ
ルアンジェ
んー私は何も力を持ってなくて危険も避けて来たのでどうしようも出来ないですねぇ…
地元の人
そうかい…はぁ…どうしたもんかねぇ…
ルアンジェ
ルアンジェ
私、海辺に行ってみますね
地元の人
え!?危ないよ!?
ルアンジェ
ルアンジェ
大丈夫ですよ〜ちらっと見るだけなので〜
と言いながら海辺に走っていく。
シアン
シアン
にゃあああん!
その後ろをシアンが追いかけていた。
地元の人
ん?あの猫は……?
海辺は風が強く髪が乱れるのを片手で抑えながら箒で海辺の真上を飛びました。
ルアンジェ
ルアンジェ
お、あれかな?
でっかいイカが海をスイスイ〜っと泳いでいる
シアン
シアン
気持ちよさそうに泳いでるな
ルアンジェ
ルアンジェ
シアンは猫だから水嫌いなんじゃないの?
シアン
シアン
猫でも泳げるんだよ
ルアンジェ
ルアンジェ
なるほどね
主「猫じゃなくて使い魔だろ」
シアン
シアン
引っ込んでろ主
主「(´・ω・`)」
ルアンジェ
ルアンジェ
まぁ、使い魔だからね。
シアン
シアン
ルアンジェまで言うか……
それはさておき、船での貿易が盛んな国のはずですが、動いている船はなく、海に浮いている船すら見当たりません。
シアン
シアン
なんであのクラーケンはここに来たんだろうな?
ルアンジェ
ルアンジェ
さぁ?聞いてみれば?シアンなら生き物と会話できるでしょ?
シアン
シアン
僕が近づこうもんなら海に叩き落とされる未来が見える
ルアンジェ
ルアンジェ
……魔法使えば?
シアン
シアン
……確かに。
基本的に魔法を使うのはルアンジェだったからか使い魔であるシアンも魔法を使えることを今更ながら思い出した2人(1人と1匹?)であった。
シアン
シアン
んじゃ……
シアン
シアン
行ってくるわ
シアンは箒から降り、姿を変え、重力に従って海に落ちていく。
ルアンジェ
ルアンジェ
行ってら〜
ひゅるるる〜〜っ(シアンが落ちてる音)
シアン
シアン
‪๛ก(ー̀ωー́ก)‬
キンっ!
シュタッ
シアンはクラーケンの目の前に魔法の足場を作りそこに着地した。
シアン
シアン
よっ!
クラーケン
(Ꙭ )!!??
ビュッ
ゴンッ
シアン
シアン
はい、バリア〜(((\(◜ᴗ◝ )/))) 
クラーケンが触手でシアンを叩き落とそうとするがシアンが攻撃を防ぐ。
シアン
シアン
僕は君に危害を加える気は無いよ。ただひとつ教えてくんない?
クラーケン
((ಠ_ಠ))
シアン
シアン
今までどこにいたの?
クラーケン
( ・̆⤙・̆ )
シアン
シアン
そうなんだ。なんでここに来たの?
クラーケン
ᥴ("ˋ  ⲻ ˊ͈)‎𐭅プンプン
シアン
シアン
あーなるほどね。
ルアンジェ
ルアンジェ
クラーケンはなんて?
シアンの隣にルアンジェが並んだ。
クラーケン
∑(O_O;)ビクッ
ビュッ
ゴンッ
ビュビュッ
ゴゴンッ
クラーケンは数回ルアンジェに攻撃するがバリアで防がれ、クラーケンは拗ねたように身体を小さくした。
クラーケン
( ⩌⤚⩌)
ルアンジェ
ルアンジェ
なんか……潔いいわね。この子。
シアン
シアン
こいつ、前は同じ仲間達と暮らしてたんだって。でも、人間からの襲撃にあって仲間を殺されて1人(1匹?)でここまで逃げてきたんだってよ。
ルアンジェ
ルアンジェ
ふむ……つまり、仲間を殺されてひとり逃げてきたと。それで仲間を殺した人間を見かけて攻撃してたと……その人間達のせいじゃん(  '-' )
シアン
シアン
それな(  '-' )
クラーケン
(  ´^`° )
ルアンジェ
ルアンジェ
それなら提案があるわ。でもお互いが受け入れるかはあなたたち次第だけどね。
クラーケン
•́ω•̀)?
後日
海辺
クラーケン
_( ˙꒳​˙ _ )_チョコン
村長
( ꒪⌓︎꒪)
地元の人
( '-' )( '-' )( '-' )ザワザワ…
ルアンジェ
ルアンジェ
というわけだから。
町の人々
いやどういうことだよ!?!!??
ルアンジェ
ルアンジェ
つまり、みんながクラーケンに武器を向けず友好的に接すればクラーケンもあなた達の船の邪魔をしないということ。
村長
そ、それなら全然いいのですが……クラーケン…様?はいいのでしょうか?
クラーケン
(*•̀ㅂ•́)و✧
ルアンジェ
ルアンジェ
(触手で上手に意思表示してんなぁ)
村長
まぁ……そういうことなら……
町の人々
(゚ー゚)(。_。)ウンウン
ということでクラーケンと町の人は良好な関係を築いていくことを約束したとさ。めでたしめでたし……?
その後、私たちは別の国のカフェで優雅にティータイムをしている際にとある新聞の記事を読みました。
そこには楽しそうに漁業や貿易をしている町の人々とクラーケンの写真が写ってましたとさ。

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