第61話

リペアキュアラー 終『外異魔』
169
2023/02/17 07:00
主(雨曇)
主(雨曇)
はい!どーも主です!


これを書いている時点では、前回から約一ヶ月が経過しております


サボり過ぎでは?(まだ宿題のほうがサボってる())


はい!今回で終わります、リペアキュアラー
あと、多分バグを取り扱うのも最後....?わかんないけど()




(各々がバグった時のシナリオ考えてもいいなぁ(水色さんみたいな感じで))

だいたい半年かけて書いてたらしいです、リペアキュアラー


時間かけたなぁ.....




まぁ、こんなもんで注意喚起!!


【異世界パロ(外異魔のツドイ設定)】



【捏造】
(僕が過去に書いたお話のネタを一部使っておりますm(_ _)m)



【病み要素・死ネタ】




(【久しぶりにお話を書く主による不自由な日本語と誤字脱字】)




(今回、捏造と死ネタが暴れます、ご注意ください(個人の感想です))



↑が含まれている可能性があります、苦手な方はご注意くださいm(_ _)m




さぁて、ちゃんと締めれるかなぁ?



それでは、本編どーぞ!!



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zushishi's side



ふっと、周りの、俺を見つめるロックの雰囲気が変わった
ロック
ロック
....本当にできるの?
ズシシΔ
ズシシΔ
するしか無いでしょ?
ロック
ロック
いや...後ろでまっちゃんを守るっていう選択肢もあるんだよ?
ズシシΔ
ズシシΔ
......別に殺さなくても、KCに引き渡せば、ね?
ロック
ロック
でも.....
ズシシΔ
ズシシΔ
これ、あげる、持ってて



俺は、ロックの言葉を遮った



遮って、眼帯を渡した



小さい時から使っている、愛用の銃を携えて



俺は、彼に背を向けた



1つの気配と、覚悟を決めて




ロックの静止も聞かない




彼は、俺の覚悟を悟ったのだろうか



まぁ、なんでもいいか



俺は迷いなく前線でバディアと戦っているロックまっちゃん以外の面々の前へと躍り出る
Tつぐ
Tつぐ
ズシシ!?なんで!?
てんてん
てんてん
下がってた方がいいってズシシは!


うるさいなぁ、いつもこの2人は....



いつも、うるさくて、賑やかで、楽しくて




楽しかった、うん、楽しかった
ケイタ
ケイタ
......?ズシシ?


ケイタも、何かを悟ったのだろうか
Mくん
Mくん
!?.....ダメ!ズシシ!今すぐ下がって!


Mくんは、どうせ能力で分かったんだろうな
ズシシΔ
ズシシΔ
苦戦してるんでしょ?俺がやる


銃を、そっと構える


この銃は、初めて俺が持った銃


凄いことに、今の今まで故障したことがない
Mくん
Mくん
やめて!!そんな事したらズシシは....!
ズシシΔ
ズシシΔ
いいんだよ、因縁を終わらせるには、これが一番



右眼に全神経を集中させる


あの時から見えていた照準


それで、バディアにエイムを合わせる



Mくんのただならぬ雰囲気を察してか、他の奴らも騒がしくなってきた




ただ1人、KCを除いて、だけどね
︎︎
あれ?ズシくん、立派に銃なんか構えちゃって....撃てるの?w


俺が撃てないと思って、俺の正面に立ち止まるバディア
ズシシΔ
ズシシΔ
......あの時と、同じ事をすればいいだけだよ


そして、引き金を引いた



もちろんヘッドショット





そして






実弾だ




俺は、生き物を、人間を撃った


─────────────────
KC's side


その破裂音と同時、ガラスが割れるような音がした



凶悪外異魔であるバディアがヘッドショットを喰らったのは、もちろん致命傷だ



それよりも、足りないものが
Tつぐ
Tつぐ
え.....ズシシ.....どこに....え?


ズシシの姿が、綺麗さっぱり消えているのだ


髪の毛1本も見当たらない




彼の愛用の銃だって跡形もない
Tつぐ
Tつぐ
ロック!ロックなら!なんでも知ってるでしょ!?ズシシは何処に行ったの!?


ロックに詰め寄るTつぐ
ロック
ロック
.......それはね



言葉を紡ごうとしたロックは、不意にバタリと倒れた


彼だけじゃない



ケイタ、てんてんもほぼ同時に倒れた



そして音が響く
その音は、バグのノイズ音



ズズ、ザ、ザザァァァァアアと煩く鳴り響く
Tつぐ
Tつぐ
え、あ、なんだよ、次から次へと...!



今意識があるのは、パニック状態のTつぐ、それと呆然としているMくん




あとは、ズシシの真相を知る俺、KC



まっちゃんはまだ目を覚まさないが、命に別状は無いだろう
KC
KC
とりあえず、みんなを連れて集異荘に戻ろう
Mくん
Mくん
4人を、3人で運ぶんですか?
KC
KC
あ〜....俺2人頑張るわ
Mくん
Mくん
じゃあ私は....てんてんを
Tつぐ
Tつぐ
俺....俺....ズシシ、ズシシは?



元から死んだ魚の様な目をしているのに、尚更虚ろな目をしてフラフラと歩くTつぐ
KC
KC
なぁTつぐ、まっちゃんお願い出来る?
Tつぐ
Tつぐ
え?あぁ、うん、いいよ...




今日は長い帰り道になりそうだ
﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌
Mくん
Mくん
.....これでとりあえずの手当ては終わりました


やっとの思いで集異荘に帰った俺たち
まっちゃん
まっちゃん
なんか....あの....すまねぇな



すっかりまっちゃんは目を覚ましている



バグ3人は、ちょっと今はどうしようもないからリビングに並べて寝かせている
Tつぐ
Tつぐ
で?ズシシは?ズシシは、なんで....どうして居ないの?



素人の俺でも鬱と診断したくなる具合で聞いてくるTつぐ
まっちゃん
まっちゃん
そうなんだよな....俺たち、ズシシを助けに行ったのに、なんで消えてんの?


Tつぐと対照的に、見ていなかったまっちゃんはまだ明るい方
KC
KC
ん〜、簡単に言うと「一線を越えた」って感じ


俺は、職種が職種だけにそこら辺の事象には詳しかった
Mくん
Mくん
「一線を越えた」とは....つまり?
KC
KC
ある1部の外異魔には、プログラムデータベース上に、禁止事項がある外異魔が居る
KC
KC
普通は、その禁止事項はしようと思っても出来ないんだけど、たまに越えれちゃう外異魔も居るの
KC
KC
そんな外異魔は、エラー因子として消される


雑でざっくりとした説明を気だるめに話す



どうしてもこういう話をすると仕事スイッチが入ってダルくなるんだよな.....
まっちゃん
まっちゃん
つまり....ズシシは禁止事項を越えたから消えたってこと?
Mくん
Mくん
その禁止事項が.....生き物を撃つことだった.....?
KC
KC
そういうこと



そして流れる沈黙








その沈黙を割ったのはMくんだった
Mくん
Mくん
でも、何故消えたズシシとバグ3人に関係が?


バグった3人は、倒れてから相変わらずノイズに付きまとわれている


それはもう凄い量で、身体なんて見えない


もはやテレビの砂嵐がそこに転がっていると言っていい
KC
KC
.....3人のプログラムを見てみたらね、code8の心情とリンクする様なバグ回路が組んであった
まっちゃん
まっちゃん
つまり....それって何が起きてんの?
KC
KC
ざっくり言うと、ズシシのバグが酷くなったらほか3人も酷くなるって感じかな



まっちゃんとTつぐは、イマイチ理解出来ていない感じのしかめっ面だ




1人唯一理解出来たMくんは、更に疑問を口にする
Mくん
Mくん
では、何故code8、ズシシが消えた今、3人はこれ程までにバグが酷くなっているのですか?
まっちゃん
まっちゃん
確かに、普通バグも消えるくない?って思うけどな....
KC
KC
普通はそうなんだけどね.....





KC
KC
これは、1つの俺の仮説なんだけど.....



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Matchan's side


俺は、再びあの桜の木の元へ来ていた



耳には、ミナツドでの討伐遠征で使う通信機


通信機の向こうには、Mくんが居る
まっちゃん
まっちゃん
おーい、Mくん聞いてるか?着いたよ〜
Mくん
Mくん
『了解、じゃあ、ターゲットを探して、予定通りに』


Tつぐは放心状態過ぎてMくんと一緒に居る



KCはバディアの回収とバグの修正にすぐ当たれる様になんとかかんとか本部に行った



ここに来ているのは俺1人
Mくん
Mくん
『本当に一人で大丈夫なの?今からでも応援に行きますけど?』
まっちゃん
まっちゃん
いや、俺一人で行ける、任せとけって



俺が探しているのは、ある亡霊


ズシシと関係と深いという奴がここに居るらしい


というか、いた


撃たれた俺を助けてくれたのは彼女であることはわかっている
《いつも、ズシくんを助けてくれて、ありがとうね》
その声だけは、はっきり覚えている


勝手に桜の精霊だと思っていた彼女
Mくん
Mくん
『KCによると、彼女は咲楽さくらって言うらしいです』
まっちゃん
まっちゃん
呼びかけて応えてくれるか.....


Mくんの的確な指示を聞きながら桜の麓に歩み寄る
まっちゃん
まっちゃん
咲楽さ〜ん、居ますか〜?



・・・・・・・・・
まっちゃん
まっちゃん
なぁ、気まずいんだけどMくん
Mくん
Mくん
『そんなこと言われても.....』
︎︎
『あ、ズシくんのお友達のくまさん』


声がした


少女の、桜の精霊の、咲楽の声が
まっちゃん
まっちゃん
えっと、咲楽さん....ですよね?
︎︎
『私のこと知ってるんですね〜、なんでまたここに来たんですか?』
Mくん
Mくん
『.....接触できたのですね、しばらく黙ります』



Mくんとの通信が切れるプチッと言う音





そして、目の前にふわりと現れる少女.....の、半透明ないわゆる幽霊
まっちゃん
まっちゃん
.....ズシシが消えたのは見てましたか?
︎︎
『ん〜、まぁ、見てたかな?』
まっちゃん
まっちゃん
俺の仲間が言うに、ズシシはまだ、どこかに存在しているらしいんです
︎︎
『それで、どこか心当たりは?ってこと?』


彼女は、優しく微笑んで、あの桜の巨木を見た
︎︎
『ズシくんは、あの木に居るよ』
まっちゃん
まっちゃん
......え?


意外にもあっさりしている


というか、消えたのに木にいるってどういうことだ?
︎︎
『私はね、いわゆる天才ってやつで、尋常じゃない回復能力の使い手なの』
まっちゃん
まっちゃん
......はぁ

急に何の話だ?そう思った
︎︎
『でもね、ある日私はズシくんに撃たれた、即死のはずだった』


これはなんだろう.......


後悔?それとはまた違う
︎︎
『私自身の回復能力も強いせいで、私は、私の溢れ出した力はあの木に形を変えた』


でも、これだけは確実にわかる


”それ”のせいで、俺は何かを
︎︎
『....まっちゃんさん、だったっけ?今すぐ離れたほうがいいよ』
まっちゃん
まっちゃん
......俺は、ズシシを連れて帰るんだ
︎︎
『このままじゃ、桜に魅入られて、ズシくんみたいに囚われちゃう』


俺は、踏み出した


確かに一歩を、桜に、ズシシに向けて







なにか、重要な何かが足りない?


いや、でもここにズシシが
︎︎
『待って!ズシくんは帰れないの!私の桜のせいで!!』

なんで、焦ってんだ?




どうせ独占だ
︎︎
『待って!待ってってねぇ!その桜に近づいちゃだめ!』
まっちゃん
まっちゃん
何が悪いんだよ、俺に取ったら、ズシシが居ないことのほうが問題なんだよ



もう少し、もう少しで桜に触れる
︎︎
『.....その桜は、』

もう諦めたのか、咲楽は力なく何かをブツブツと
︎︎
『麻薬のように人を引き付ける中毒性が花粉にあって、それで触れた生物の命を増進させる』
︎︎
『......心臓が過剰発作を起こして、それで私は故郷を滅ぼした』
︎︎
『ズシくんもバディアもその一人』

︎︎
この桜がこんなにも大きい理由は、倒れた人の魂を飼うためだよ


心臓が、高鳴る、いや、それを超えた感覚が
︎︎
まぁ、バグだったっけ?その人達は私の力で治しとくからさ




︎︎
幸い、強そうな人だし、ズシくんと同じで形は保てると思うよ



____________________
KC's side
KC
KC
.....生物のみならず、機械等、あらゆるものを”回復”可能、か
Mくん
Mくん
KC!まっちゃんからの通信が.....
KC
KC
わかってる


これはもうダンジョンと同じでいいのかな
KC
KC
Mくん、近いうちにダンジョン遠征に行こう
Mくん
Mくん
ほぼ二人のこの状況でですか?
KC
KC
バグ三人はすぐ起きると思う、プログラムに書き換えがあったから
Mくん
Mくん
それができるなら最初から......
KC
KC
違う



KC
KC
今度行くダンジョンのボス、言うなれば『リペアキュアラー』の回復能力で”治った”んだよ












             第一目標は、ズシシとまっちゃんの奪還だ








『次シーズン、【マインブレイク】へと続く.....』



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


はい、最後に珍しくどーも主です


はい、次回作書きます


いや、シーズン的な?書きたいなって思って(?)


要は、完全続編みたいな?


というわけで、楽しみにお待ちくだせぇ



それでは、



Thank you for reading!

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