PM 8:45
雲晴家、儚の部屋
私が小学生の頃
唐突に、なんの前触れも無く「それ」は記憶に存在した。
あまりにも膨大で、理解に苦しむ記憶が流れて来る
頭がおかしくなりそうだった。
でも
全てを理解して
でも、案外悪くはなかった
記憶があるだけで、ただの人間でしか無かったし
生活が不便な訳でもない
でも━━
寂しかった
中学に上がってから、前世の話を色んな子に振った
でも、みんな揃って「あるわけない」って言うから
半分諦めていた。
このままずっと一人で知った所でどうしようもない記憶を抱えないと行けないのか、と。
でも、ある日
何故か分からなかったけど
本能が告げていた
それから私は星乃を尾行した。中学は別だったからね。
そして星乃が銀河高等学園を受験しようとしてることを知って、私もそこを選んだ。
星乃と顔見知りでも良いから関わりが欲しかった。
流石にずっと尾行はまずいとも思ったし…
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!