注意事項
①chapter等のネタバレを含みます。
②全て私の想像です。
③私こしょうはこの小説が初です。下手です。
お願い
本当はこの小説、漫画にする予定だったのですが、私の才能では出来ないので
作ってみたいって方は作ってみて下さいヾ(⌒(_'ω' )_
✂――――――キリトリ――――――✂
【とある一家の御茶会議】作詞、作曲、編曲 くるりんご様
ぜんいちside
僕は深く深い奇妙で、苦い思い出の悪夢から覚めた。
忙しない呼吸をしながら頬を伝う汗。
気分がいいとはとても言えなかった。
ずっと。
誰かが思い描き作り上げた名作が、僕の頭で巡り続ける。
誰よりも優しいアプリコットティー。
そんなに気まずそうにしないで。
そう思いながら僕は角砂糖を三つカップに入れ、くるくると中身を掻き回す。
安心した。
僕は、ケーキも好きだし、マロン君の事も大好き。
もし、銀のさじでソーサー叩いて古代魚と海の底の遺跡まで行けたら……
そんな妄想が膨らんだが、すぐに打ち消した。
アプリコットティーは「え」と零してから口を噤んでしまった。
やっぱり、嫌いにさせてしまったかな……
って思ってた。
急に頭から温かな温もりを感じる。
これは-手だ。
マロン君の小さな手から温かな温もりを感じる。
撫でられているのか?
嫌いにさせてしまった筈なのに-
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シルバside
今日はぜんいちに呼び出された。
話したい事があるとか何とか。
まっ、結局謎なんだけどな。
ぜんいちの家のドアをゆっくり開いた。
ギイィと奇妙な音を立てながら開いた。
待ち合わせ場所に行くと、ぜんまいとぜんいちの姿があった。
それ、シルバの席だから。と言いながらぜんいちは力無く笑う。
これは、シルバの分の茶菓子だよ。なんて言ってお菓子を差し出してきた。
ぜんまいさんは自分の分の奴をもう食べてる。
そっと年季の入ってそうなロッキングチェアに腰掛けた。
床に足が付かず、あまり気分がいいとはとても言えない。
反抗モードのレモンキャンディー。
呼ぶ時の声が、自分達の名を呼ぶ時とはまた違う、そんな声だった。
そんな事を言ってぜんいちは自分のコップの中に角砂糖4つ入れ、くるくる回した。
安心したんだろうな。そんな感じがした。
俺はケーキも好きだし、ぜんいちも好きだ。ぜんまいだって同じの筈。
金のフォークをカチカチと鳴らしたら片目が割れた人形と踊る……
そんなことは有り得やしないけどな。
何を言っているんだ。あいつは。
嫌いになんて、なる訳ないだろ。
でも、そんな言葉が喉に詰まって伝えられない。なら-
鼻で笑ってそれを伝える事しか出来ない。
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ぜんいちside
2人だけしか居ない部屋の中で、ズズっと、紅茶を啜る音だけが鳴り響く。
今日の、最後のお客さんだ。
清く正しいブルーベリージャム。
沈黙を打ち消すかのようにキャリーは紅茶を啜る。
僕はその反応が気になりつつも、自分のコップに角砂糖5つを入れる。
世界は今日も、廻ってる。
僕はケーキも、キャリーも大好き。
金のナイフをふわりかざせば無重力になって、銀河連れて散って巻いて……
……なんて、実際に起こることじゃない。そんなもの、フィクションさ。
キャリーは少し驚いた後安心しきった顔でため息つかれた。
その後で
と微笑まれた。
何故微笑まれたのか少し考えて分かってしまった。
我知らず赤面してしまった。
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マイッキーside
今から外に行ってぜんまいさんと遊ぶんだ〜!
本当はぜんいちとも遊ぼうと思ったんだけど、何か用事があるみたい……
椅子に座ったままのぜんいちの横を通り過ぎようとしたら-
ぜんいちは自分のコップの中に角砂糖を6つをドボドボと入れて啜ってしまった。
僕は目を丸くした後、注意した。
ぜんいちが驚いた反響でぜんいちが持っていたコップが落ち、中身が零れた。
家主は心底幸せそうに笑った。
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
❦ℯꫛᎴ❧
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!