目黒目線
今日は楽屋に行く前からわかってた。もしかしたら熱があるかもって。朝起きたらフラフラするなとは自分でもわかってた。
フラフラするくらいなら大丈夫だろうと熱を測らずそのまま楽屋へ向かった
午前はまだ平気なほうだったんだけど,お昼の休憩になるといきなり頭がぼーっとしてきた。
朝よりフラフラする…結構やばいかも
そう思い俺はお昼ご飯を食べれず,少し休憩するためにトイレに向かった
トイレに向かう途中でラウールに出会った
会った瞬間にラウールが俺の名前を呼んで抱きついてきた
だけど,フラフラしているせいかラウールを受け止められなかった
バタンッ!
心配そうな泣きそうな顔をしているラウールの髪を優しく撫でてやる。
そうするとラウールはニコッと笑って俺を見つめる。
ラウールって反応可愛いんだよな。
結局俺は休めず,体調が悪いまま撮影をすることになった
撮影を無事に終え俺が楽屋に戻ると俺たち以外メンバーが揃っていた
佐久間くん、康二、阿部ちゃん、翔太くん、だてさん、ふっかさん何ご飯行く?みたいな話をしていた
だけど,今の俺には話が入ってこなくてずっとぼーっとしていた。
やっぱり朝より熱が上がってる、?
いきなり聞かられたことに混乱をしていたけど,さっきの話をまぁまぁ,聞いていたのでなんとか答えることができた。
なんて,疲れたと言う理由にご飯に行くのを断った
しかも,もし熱があるとメンバーに言ったり知られたら
きっと優しいみんなは家まで送るとか今日はやめとこうかとかなりそうだから言わないでおく。
なんだかんだあって6人はご飯を食べに。岩本くんはお仕事があるみたいで先に帰った
今はラウールと俺だけ
ラウに気づかれる前に帰ろうとしたのにラウールが俺の腕を掴んみ,俺が体調悪いことを見抜いた
こいつはなんで色々なことに気づくんだよ。
家まで送る。この言葉に思わずありがとう。と言おうとしたけれど、こいつに熱が移ったらみんなが心配するからと無意識に断っていた
と少し寂しそうに言った
でもその後途中まで一緒に帰ろう?と言うから俺はO Kをした。
どこからそう言う発想ができるのかこいつはすごいわと感心をする
二人で帰ろうと扉をまた開けようとすると
急に頭が真っ白になって俺は意識がなくなった
バタンッ!
薄ら小さい声でラウが俺の名前を呼んでいた…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!