❥ 桃side
中二の春 。
あなたに助けて貰った 。
俺よりもはるかに小さい体なのに
見ず知らずの俺を助ける優しい心に
喧嘩が綺麗なその姿に 、
恋をした 。
俺の声が響き渡る本来なら授業中の時間 。
旧校舎で 、寝ているのは
俺の初恋の相手であり 、
俺がここまで来た原因 。
俺を見て 睨み 、
そのまままた再度眠りにつく赤瀬 。
しん 、と静かに戻る旧校舎 。
さて 、どうしたものか 。
また先生に無理だったと報告してもいいが 、
株が下がるのも困るし
本音を言うと赤瀬ともう少し一緒にいたい 。
そんなことを考えていると
無意識なのか完全に眠りに落ちた赤瀬が
俺の裾を掴む 。
好きな人と二人っきり
無防備な姿
誰も来ないし 、誰もいない …
赤瀬が絶対嫌がるであろうことが浮かぶ 。
けど …
赤瀬を更生させるためだし仕方ないよな 、♡
そう彼のせいにして食いついた 。
❥ 赤 side
自分の甘すぎる声で目を覚ます 。
確か俺 、あの生徒会長が来てそれで …
なにこぇ … っ?
いまいち状況が把握出来ていない 。
生徒会長の太腿の感覚が直に感じる 。
あれ 、俺脱がされ … ッ??
ぐぷぷ と音がしたと思ったら 。
なんも考えられなくなって 、
ただ大嫌いな声に従うように下を向く 。
俺 、裸 … っ!?//
そういって 、ナカで何かが動く 。
なにこれなにこれなにこれなにこれ 。
なんか 、お腹のナカがびくびくする 。
やめたいのに力がでない 。
いぎたくなぃ 、いぎだくなぃい .ᐟ.ᐟ
嫌だ 、いやだぁ っ ♡ .ᐟ
泣き叫んでもここは旧校舎 。
来る人なんているはずない 。
にやにやと笑って前立腺を押す生徒会長 。
イきたくないし 、
こんなやつの言うこと聞くなんて嫌だし 。
考えられなくなった頭は
きもちぃ 、きもちぃ 、しか考えてなくて
それと同時 。
ぐりぐりんっと
前立腺の好きなところを引っ掻かれた 。
ぁえ 、と声を上げるももう遅い 。
にやにやと笑う生徒会長 …ないくんを見て 、
意識を手放した 。
それからの俺たちの関係は
言うまでもないだろう 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。