第4話

第四話
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2023/05/10 09:00 更新
暇だったのでフォローしてる男の
プロフィール欄を見て、他に
フォローしてる女を探ってみる。
私1人しかフォローしないでほしいとは
願ったけど、案の定何十人かを
フォローしていた。
まあそうだよね。私がブロックもせず
放置してるのは、美少女にお金を貢ぎたい
ただの変態だもの。
(なまえ)
あなた
はあ…ってあ。
なんとなくそれを眺めてると、
一つの名前が目に入った。
(なまえ)
あなた
Aqua…?
どっかで聞いたことあるような…。
あっ!
思い出した。暇72と会った時に、
遊びの誘いが来たとかいって、
暇72が名前を出していた。
(なまえ)
あなた
ふぅ〜ん。
私よりもいい女ねぇ…。
早速プロフィール欄を開いてみる。
若干加工した顔写真のアイコン。
ロングの黒髪にアメジストみたいな目。
まあまあ美人って感じ。
私を中の中に仮定した場合、
下の上くらいの子。
(なまえ)
あなた
こんなののどこがいいのよ…。
なんだかムカついたので、
メッセージを送ってみる。
初めまして!(*^ω^*)
あなたのネットの名前って言います!
アイコンのお顔すっごく美人ですね!✨😃
もしよければ会ってお話しとかできますか?
社交辞令程度の褒め言葉で
埋め尽くし、メッセージを送信してみる。
すぐに既読がついて返信が来た。
こんにちは!
Aquaと申します!
あなたのネットの名前さんもとても美人ですね!
私も是非会ってみたいです!
メッセージ初心者のような辿々しい
メッセージ。
私は彼女をフォローしたあと、
しばらくメッセージをして、
会う時刻を決めた。
(なまえ)
あなた
へえ〜…。
私よりいい女か。
楽しみだなぁ…。
その週の日曜日。
ここらへんで待ち合わせのはずなんだけど…。
モブ
なあ、あの子凄く美人じゃないか?
モブ
可愛い…。話しかけてみようぜ!
遠くで何か騒めいている。
私もたまにこういうことがあるけど、
この騒ぎはたぶん私じゃない。
…ってことは…?
Aqua
Aqua
…あっ!
もしかしてあなたのネットの名前さんですか?
(なまえ)
あなた
…Aquaちゃん?
Aqua
Aqua
あなたのネットの名前さんだぁ〜!
やっと会えた〜…。
(なまえ)
あなた
え、遅れちゃった?ごめんね…。
まだ待ち合わせの時間まで
30分あるはずなんだけど…。
Aqua
Aqua
なんか待ち合わせの場所が
分かんなくて…。スマホのマップ見ても
いまいち分かんなくて探してたんです。
…わざとらしくまで感じるほどの天然。
まあ、この子の口調、表情的にそんなことは
全く感じないんだけど。
モブ
おお、ピンクの子も可愛いな…。
モブ
友達2人で遊びに来た感じかな?
話しかけれるんじゃないか…?
(なまえ)
あなた
美人って辛いね〜、Aquaちゃん。
さっさと行こ。
Aqua
Aqua
あ、はい、そうですね…。
その後何十人かの男性に話しかけられたけど
冷たくあしらって水族館に向かう。
水族館にしたのにはとくに理由はない。
強いて言うなら、Aquaを直訳すると
水だからだ。
因みに彼女の天然は本物のようで。
Aqua
Aqua
あっ、そうだ、名刺の交換とかします?
私は名刺持ってないけど、
香宮瑞乃と言いまして…。
(なまえ)
あなた
…ちょ、なに本名言ってんの〜?
っていうか私まだ大学生!
Aquaちゃんは就職してるの?
Aqua
Aqua
いえ、私も大学生です。
(なまえ)
あなた
じゃあ名刺とかいらないよね?
と、本名をバラす天然っぷり。
天然っていうか、バカか。
出会ったばかりの怪しい人に
本名言う方がおかしいもんな。
Aqua
Aqua
あ、私パフェ食べたい〜!
(なまえ)
あなた
じゃあ私も買おっかな。
…すみませ〜ん!
この特大サイズの苺カフェください〜!
Aqua
Aqua
う〜ん…。じゃあ私、
このチョコレートカフェで!
色々見てみたけど、策略とかそういうのは
全く感じない。私より美人とも感じないし、
私より魅力があるとも思わない。
なんで暇72ってやつは…。
パフェを待っている間に聞いてみる。
(なまえ)
あなた
Aquaちゃんって、暇72くんって男の子
知ってる?
Aqua
Aqua
なつくんですか?あなたのネットの名前さんと
出会った同じアプリで
知り合ったお友達です。
なつくんがどうしましたか?
(なまえ)
あなた
いや…。そのなつくんに会ったことが
あるんだけど、やたらとAquaちゃんの
話してて〜…。
Aqua
Aqua
そうなんですか?
じゃああなたのネットの名前さんとなつくんも
仲がいいんですね!
(なまえ)
あなた
あ、えっとね…。
私と遊んでる時にAquaちゃんの
話ばかりしてるもんだから
ちょっとうんざりしちゃって…。
今はもうブロックしてるんだよね…。
Aqua
Aqua
あ、そうなんだ…。
あなたのネットの名前さんって、彼氏見つけるために
このアプリやってる感じですか?
(なまえ)
あなた
うん…だね…。
Aqua
Aqua
それなら私何人かいい人知ってますよ?
(なまえ)
あなた
え、本当!?
Aqua
Aqua
私的にいい人がですね、
このみことさんって人と、LANさんって
人なんですけど…。
Aquaちゃんがプロフィール欄を開いて
見せてくれる。
(なまえ)
あなた
おお〜。
確かにイケメンだ〜!
Aqua
Aqua
もしよければ私が二人と
あなたのネットの名前さんが話せるように
できますよ?
(なまえ)
あなた
え、いいの?したい〜!
AquaちゃんがDMで二人に
私のことを薦めたって言ってくれる。
Aqua
Aqua
LANさんがとても
興味持ってますね…。
(なまえ)
あなた
へぇ…。
TwitterフォローしてDM繋ごっと。
そのアプリでも、Twitterでも
二人をフォローする。
よし、これでいいかな…ってあ。
(なまえ)
あなた
なんか鬼の速さで通知が
来たんですけど…。
Aqua
Aqua
LANさんからですね。
LANさん結構優しいし、
仲良くしてあげたらどうです?
(なまえ)
あなた
そうするかぁ…。
返信しながら私はちらっと
Aquaちゃんの顔を見る。
まあまあ美人。こんなのの
どこがいいって言うの?
男も男で見る目がないなぁ…。
絶対に私の方が美人だし、
暇72の思考が理解できない。
というかこいつ絶対に調子乗ってるでしょ。
普通の人は自分のフォローしてる
男を他人に薦めたりしないよ。
本当に馬鹿だな…。
私はため息をついて
メッセージを送信した。

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