第9話

# 神様へのおてがみ _ 。
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2024/03/18 13:58 更新



ー mikoto. ー


mikoto
...



あめも今はおらん、


らんらんもすちくんも明日くる


いるませんせいはこさめちゃのお部屋で


ちっちゃいパソコンをさわってて。


こさめちゃと、なっちゃんはいっしょにねてた。


おれは


神さまにおてがみを書くために


お部屋に帰ってきた


mikoto
ぁ...



前のところから持ってきたダンボールから


まっしろなびんせん、を出した


mikoto
...



なんか


ちょっとめんどくさいな。


でも神さまは


なんでも叶えてくれるもん。


きっときょうも。


おばさんのおうちにいたときも


助けてくれたのは神さまだったから。


まっくらな、こわいところに


いきませんように、っていった次の日から


まっくらなお部屋には入ったことはない


神さまがたすけてくれるんだ


おれの、わがままかもやけどね。





ー suchi. ー


夜、らんらんと話していたら


ポケットの中でスマホが振動した気がした。


でも後で見よう、と思い


スルーしかけた時


lan
?
lan
ね...いま、さ...ぶるぶるって、いわなかった...?



どうやららんらんの耳に振動の音が届いていたらしい


suchi
うん、俺のスマホだねぇ
lan
みたい
suchi
えぇ〜?w



恐らくいるまちゃんからの連絡だ


だから念の為らんらんには


メッセージでは無くイラストを描くアプリを見せた


lan
ほわ...
suchi
すごいでしょ?指でさ、こうして...



試しに指で線を引く


淡い桃色の線が真っ白なキャンバスに乗った


lan
す、すご...ぃ、!
lan
すっちゃん、いるませんせーかいてっ、
suchi
いいよぉ?w



ベッドの上からこちらのスマホを覗き込む姿は


なんとなく、愛おしかった


suchi
こんなもん...?
lan
...!
lan
やっぱり、すちはっ...お絵描き、じょーずだね...
suchi
ありがとw
lan
...ジー



じっと画面の虜になったらんらん。


そんな様子を伺いながら俺は設定ブラシを変えて、


色も淡い水色にした


suchi
ここに、線書いてみて?
lan
え、
lan
俺もできるの...?
suchi
やってみて〜
lan
...
lan
わ...水色っ!
lan
こさめだねっ!ニパ



水彩画のようになる筆で描かれた淡い水色は


らんらんの目を輝かせた


朝より気分も上がってみるみたいで


明日にはあちらに迎えそうだった。


しばらくしたら珍しく自分から寝ると言い出したので


眠りにつくのを隣で待っていた


lan
スゥ-...スー...



規則正しい寝息が聞こえ


先程のメッセージを開いた


文章ではなく画像だった


ひとつの便箋だった


筆跡を見てみことちゃんと直ぐにわかった


何度も消した跡、所々滲んでいるから


泣いたのだろうか、そう思いながら


手紙を読む


suchi
これ...



「 神さまへ


いつもおれのおねがいきいてくれて


ありがとうございます。


お引っこしをしました


まだみんなこわいです。


おねがいがあります


おれは、新しいともだちがほしいです。


チャンスをください 」


suchi
...



みことちゃんは気づいているのだろうか。


神さま、と称されている人物は


俺だということに


suchi
...ん



同時に追加メッセージが送られてきた


「 ほらよ、神さま


待ってんぞ。


仕事も荷物の整理も溜まってんだから


明日らん連れて2人で来いよ。 」


不器用ないるまちゃんなりの


遠回しの言葉


『 みんなで待ってるから早く来てね 』


suchi
ふw



整った顔立ちのらんらん


そんな彼の髪ををそっと撫でた


suchi
...みんなの神さまになるかw



待っててね、そう思いながら


スマホをポケットにしまった。


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