同じ年の公演にて、
その公演も無事に終わり、帰ろうとした所、
??「You、また会ったね」
前に会った社長さんに話しかけられた
『この前の、』
ジャニー「そうそう、僕だよ、ジャニー」
『ジャニー…さんが、僕に何の用でしょうか、』
ジャニー「スカウト、だよ」
『スカウト……』
ジャニー「You、僕の事務所に来ない?」
その時、いや、今もだけれど、
本当にミュージカルが好きで、あの舞台に、
まだ立っていたかった俺は、
『僕、まだあの舞台で歌って、踊って、演じてたい』
その言葉に嘘も揺らぎも無かった。
小さな頃から俺を育ててくれた、ミュージカル、
共演者の皆。全てが大切だったから。
手放す事なんてしたくなかった。
ジャニー「ははっ、You面白いね」
『えっ?』
ジャニー「なんで僕の事務所に来たら
舞台に立てないと思ってるの?」
その言葉に拍子抜けしてしまった
『だって、アイドル…事務所、ですよね、』
ジャニー「アイドルだって、歌って踊るだけじゃないよ」
『と言うと…?』
ジャニー「演じるし、漫才もするし、
中には俳優1本の子も居るからね」
その言葉を聞いた時、俺は憧れを抱いた。
自分の世界が、限りなく広がった気がした。
ジャニー「沢山の事が出来て、自分も夢を見れるし、沢山の夢を与える事が出来る凄い所なんだよ。」
『……凄い、』
ジャニー「君はその中でも特に輝けると思ってるんだ」
『僕が、?』
ジャニー「そう、楼くん、君なら世界で輝ける」
その言葉で自分の進むべき道がはっきりと、
指し示された気がした。
『…行く、僕、入りたい…!』
ジャニー「いい返事だ!」
こうして、事務所へ入所するに当たって、
両親と話し合い、条件を設けられながらも、
なんとか、入る事が出来た。
因みに条件は、
演技と学問を重んじて、アイドル活動(グループ活動)は大学入学までしない事。
卒業まで、ではなく、入学まで、なのは
大学生になればスケジュール管理をしてしっかり両立出来るだろう、って言う、頼み込んだ結果
両親が妥協してくれたから。
『……よしっ、』
その後、俺はみミュージカルの卒業公演へ向かった。感謝と、これまでの経験を全て出し切りに。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。