雪花園学園
3年C組
目黒蓮
……
モブ
目黒くん、1年間よろしくね
目黒蓮
うん、よろしくね
モブ
ねぇ、目黒くんって確か_
モブ
うん、だよね…でも、目黒くんって何でも完璧だし凄いよな
目黒蓮
…っ
やっぱり…そうだよね。噂は広がってるよね
でも、みんなは俺の事を認めてくれてる。だから、大丈夫。大丈夫
目黒蓮
ウッ…あれ?
なんか少し気持ち悪くて…
目黒蓮
少しお手洗いに行こう…
目黒蓮
……はぁ
目黒蓮
どうして…
???
めめ、どうしたの?
目黒蓮
えっ…
阿部亮平
目黒蓮
阿部ちゃん…
目黒蓮
…っ
阿部亮平
どうしたの?少し泣きそうな顔になってるけど…
目黒蓮
ううん、何でもない。ごめんね、じゃあ、放課後に
タッタッタッ
阿部亮平
めめ…
目黒蓮
(言えない…言えるわけない)
原嘉孝
目黒、どうしたの?
目黒蓮
原くん…どうしたの?何でもないけど…
同じクラスの原くん
原嘉孝
そう…なぁ、目黒って学級委員になるの?
目黒蓮
うーん…どうだろう…
原嘉孝
A組の学級委員、阿部くんらしいよ
目黒蓮
阿部ちゃん…
原嘉孝
単位制の方は、松村さんだったような…
目黒蓮
北斗くんも…
目黒蓮
…少し考えようかな
放課後
空き教室
阿部亮平
あれ?北斗‼︎
松村北斗
阿部じゃん‼︎阿部も学級委員だったの?
阿部亮平
うん、そうだよ。B組は〇〇さんだけど、C組は分からないんだよね
松村北斗
そうだったんだ…俺も最後の学年だから、やった事ない事に挑戦しようと思って
阿部亮平
確か、最近テレビで言ってたよね。沢山の事に挑戦してみたいって
松村北斗
あっ…見てくれたんだ。ありがとう
???
あっ、2人とも、もしかして学級委員なの?
阿部亮平
えっ…その声って…
目黒蓮
佐野勇人
阿部亮平
めめと佐野さん‼︎
佐野勇人
阿部先輩、学級委員だったんですね。隣の方って…松村北斗さん‼︎
松村北斗
はい
目黒蓮
佐野さんも学級委員だったから、偶然行く時に会って一緒に行ってたんだ
阿部亮平
そうなんだ
松村北斗
確か、前まではずっと目黒が学級委員だったんだよね
阿部亮平
うん、そうだね
目黒蓮
俺もみんなが期待に応えてくれているから学級委員になったんだ
佐野勇人
みんなの期待…か
佐野勇人
でも、その考えだと…
佐野勇人
目黒先輩は…本当は学級委員をやりたくないって思ってるんじゃ…
目黒蓮
……ううん、違うよ(ニコッ
佐野勇人
ヒッ‼︎
目黒蓮
だけど…
目黒蓮
学級委員をしていると、自分の知らなかった事を知る事ができるから
佐野勇人
自分の知らなかった事を知る事ができる…
佐野勇人
それ、俺も分かります‼︎
目黒蓮
えっ…
佐野勇人
最初はめんどくさいって思ってたけど…
佐野勇人
やっていくと楽しくて…
目黒蓮
……‼︎うん、そうだね
目黒の家
目黒蓮
お母さん、ただいま
目黒母
蓮、おかえりなさい
目黒父
蓮、おかえり
目黒蓮
お父さん、帰ってきてたんだ
目黒父
あぁ、今日は仕事が早く終わってな
目黒母
そういえば、蓮、今年から受験生だけど、行く大学は決めた?
目黒蓮
うん。雪星道大学に…
目黒母
そう。でも…
目黒母
蓮は俳優になりたいんでしょ?なら、演劇を本格的にする学校に行ってみれば?
目黒蓮
えっ…でも…
目黒父
でも、蓮は今、少しずつだけど俳優で活躍してるだろ?
目黒母
そうだけど…もっと演技を極めたいなら、お母さんはそうした方がいいと思うわ
目黒蓮
……俺は…
阿部亮平
…ニコッ
目黒蓮
それでも、俺は…
目黒母
蓮。お母さんは蓮を責めてる訳ではないの
目黒蓮
えっ…
目黒母
お母さんは蓮の事を考えて言ってるのよ
目黒蓮
………
目黒母
蓮、受験生だから…
目黒母
パソコンを預かるわね
目黒蓮
……えっ
目黒母
本当はそうしたくないけど、夜に曲を作る暇があるなら勉強をする時間を増やせばいいって思って
目黒父
そうすると、蓮は…
目黒母
そうね。でも…
目黒母
蓮は分かってるでしょ?今、曲を作るか、大学のために勉強をするか
蓮の部屋
目黒蓮
……お母さん…
俳優の道に進む事を認めてくれたのは嬉しい。だけど…
前みたいになっているような感じがして…苦しい
目黒蓮
ッッ……
その日の夜
阿部亮平
『あれ?そういえば、蓮は?』
ラウール
『確かに。めめ、どうしたんだろう…』
岩本照
(なんだろう…少し嫌な予感がする)
岩本照
(気のせいだといいんだけど…)
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第129話 85
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!