物語のあらすじはこんな感じだ。
ある国の王様と妃の間に1人の姫が誕生した。姫は美しく成長し、17歳となった。心優しい姫は国中の人々から愛されていた。しかし、成長過程で姫の涙には時間を元に戻せる特別な力があるとわかった。姫の涙が大量にあれば不老不死も叶う。そんな噂は瞬く間に広まり、姫との結婚を望む権力者、さらには誘拐をしようとする者まで現れるようになった。
姫の護衛には国で一番の騎士団が付き、公務はせず、信頼のおける人達だけしか城の中には出入りが出来なくなった。
ある日、姫は幼なじみで許嫁の隣国の王子と城の庭で会っていた。楽しく過ごす2人の前に、突然黒い闇を纏った悪の集団が現れた。騎士団や王子の抵抗も虚しく、姫を無理やり攫ってしまった。
攫われた姫は涙を大量に流させるよう、苦行を強いられていた。
姫を助けるべく、王子、国に訪れていた勇者、姫直属の騎士団が立ち上がる。
悪の集団の本拠地に乗り込んだ一行は次々と敵を倒し、ついに悪の帝王と対峙する。ボロボロになりながらも悪の帝王を倒したが、姫は悪の帝王にこれ以上自分の力が渡らぬよう、闇の魔道士の作った毒を自ら飲んで100年の眠りについてしまっていた。
仲間が涙を流し悲しむ中、王子は眠る姫にそっと口付けをする。すると毒にかかっていた魔法が解け、姫は目を覚ました。
姫が戻ったことで国中の人々は喜び、王子は姫と結婚した。
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蛙水「では、悪の帝王との戦闘シーンの稽古をしていきましょうか」
砂藤「よーい、アクション!」
脚本担当の蛙水がそのまま監督を務め、補佐に砂藤が入る。アクションのコールとともに演技が始まった。
焦凍「お前らの好きにはさせねぇ!姫を返せ!!」
全員の推薦により悪の帝王役となった爆豪が出てくる。
爆豪「あ?返せって言われて返すバカがいるかよ。不老不死は俺のモンだ」
最初嫌々配役された爆豪だが、「やるからにはちゃんとやらねぇとつまんねぇだろ」と持ち前の完璧主義を発揮して稽古に打ち込んでいた。
焦凍も溢れ出るカッコ良さで、演技そのものは初めてだったが王子役はピッタリとハマっていた。
焦凍「姫はお前の物じゃねぇ!」
切島「これ以上お前に好き勝手はさせない」
八百万「我が国の大切な姫君を返して頂きます!皆さん、私に続くのです」
飯田・尾白・峰田「イエッサー」
爆豪「うるせぇ、消し炭にしてやるわ!てめぇら、全員やっちまえ」
芦戸「任せな」
上鳴「ここに来たことを後悔させてやるよ」
常闇「俺の魔術でお前たちを闇に葬ってやろう」
ジャンケンで勇者役を勝ち取った切島、騎士団長役の八百万、騎士団員の飯田、尾白、峰田。悪の帝王の手下に芦戸、上鳴、常闇。
稽古は順調に進んでいた。ダンスも振り付けが入り、劇中歌や道具類も次々と完成し、衣装の用意も順調に進んでいた。日付も刻一刻と進み、ついに文化祭当日。
事件が起こる。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。