この世界は残酷だ 。
" 戦争 " というモノが私達を苦しめる 。
戦争をして良かったモノは何一つ見つからない 。
大切な人を失い 、家を失い 、権利まで失われる 。
そんなものは糞だって分かっている 。
こんなものが起きてはいけないんだ 。
自分でも理解している 。ただ …
世間はそんなに優しくない 。
やりたく無くてもやらなくてはいけないのだ 。
彼女は食堂の娘だった 。
「 町の看板娘 」その言葉がしっくりきた 。
私は密かに 、彼女に恋をしていた 。
彼女とはこうやって毎日話している 。
少しの会話だが 、私はそれが楽しかった 。
私は自然と彼女に笑顔を見せる様になっていた 。
戦場は 、多岐に渡る地域で厳しい戦争が繰り広げ
られている 。
周りが敵だらけのこの大日本帝国は 、
戦況も厳しかった 。
過酷な気候 、ジャングル戦や島嶼戦の困難さ 。
それに加え 、民間人の巻き添えや
戦争犯罪も多かった 。
誰もこの大日本帝国で生きたいと思わないだろう 。
私は思わなかった 。
こんな国 、嫌だと思った 。
けど 、私はこの国で一番偉い立場に居る者 。
この過酷な状況を乗り越える為には 、
戦争するしかなかった 。
資源が減り 、食料も減り 、人口も減っていく日々 。
沢山の国民からブーイングを貰って 、
眠れない毎日 。
こんなのもう 、耐えられない 。
東京大空襲 、原爆投下 。
それを聞いた瞬間に私は絶望した 。
また沢山の人を失った 。
これ以上大切な人達を私から奪わないでくれ 。
こんなのもう嫌だ 。
辞めてくれ 。
私は何故生まれてきた ?
私を殺してくれ …
戦争なんてもうやりたくない 。
8月15日 .














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。