第51話

裏世界05
678
2026/07/01 06:42 更新










リノside















sm
sm
…そこ、怪我したの?






俺の頬を指さしながら放たれた乾いた声が、部屋に鈍く振動した。






頬は、昨日の仕事で怪我をした。


赤くて新しい切り傷がまだくっきりと残っている。






lk🐰
lk🐰
不意を突かれてね。
lk🐰
lk🐰
すぐ治るから大丈夫だよ。

sm
sm
ふーん…






スンミナはいつも通りつまらなさそうな声を出し、ちらっと俺の方を見てからすぐに目を逸らす。


窓から朝の日差しが差し込んで、彼の長いまつ毛がふんわりと光った。











sm
sm
…勝手に死なないでね。
sm
sm
俺、あんたの苦しそうな顔、見たくないよ





lk🐰
lk🐰
そっか…ㅎ



最初は冷酷で他人に無関心だった殺し屋も、次第に成長してきたらしい。

ゆっくりと、不器用ながらに言葉を伝えようとする姿は、ちょっと愛おしくて。




柄に合わず、少し感動し____


















sm
sm
リノは、俺が殺す。























lk🐰
lk🐰
ん…???







唐突に言い放たれた 「殺す」 という言葉が何度も脳内で反芻され、


さっきまでの感動は一瞬にして消え去った。





sm
sm
リノには感謝してるから、いつか苦しませずに殺そうと思う。




sm
sm
だから、他の人に殺されたりしないでね。














屈託のない笑顔に、至って真面目な口ぶり。



どうやらスンミンなりの恩返しのつもりらしい。


やっぱ殺し屋の考えることはよく分からない。












lk🐰
lk🐰
じゃあ、スンミナが俺のこと守ってね?




sm
sm
…ん、いーよㅎ









命を狙われているはずなのに、嬉しそうな顔を見ると全てを許してしまいそうになる。


















どうにも俺は、スンミンの笑顔に弱いらしい。








〜〜〜















初めてスンミンと仕事に向かった。







とある港で悪質な取引が行われていて、政府は表立って動けないからたくされた仕事。


流血沙汰にするつもりは無かったが、相手側が攻撃を仕掛けてきたのでやむを得ず応戦した。






















白い肌に、長く線を引いた返り血。


眼光は鋭く光っていて、やっぱりスンミナは“殺し屋”なんだなって再認識する。
















lk🐰
lk🐰
そろそろ引き上げるよ。




sm
sm
…うん







スンミンは、返事はしてくれたものの、


どこか遠くを見つめて

血の海に茫然とたたずんでいた。










皮肉なことに、



彼にはどうしようもなく、赤が美しく映えてしまう。






















lk🐰
lk🐰
…スンミナ、一緒に帰ろう




sm
sm






白くて細長い指を握りしめると、少し時差があってから握り返される。





きっと感じていないのだろう。


スンミナの背中には新しく大きめの切り傷ができていて、

それなのに痛み一つ感じていない様子で、






きっと、俺がどんな強さで、どんな温度で手を握っているのかも分からないのだろう。




















繋いだ指先から、ゆるりと血が滴り落ちて、


白い床に赤い模様をつけていた。
























📞もしもしチャンビナ?
📞僕、明日そっち韓国に帰ろうと思うんだ〜







受話器越しに場違いな明るい声。



当分聞くことがないだろうと思っていた能天気な声。






cb🐷🐰
cb🐷🐰
お前まだ仕事終わってないんじゃ…



📞てか聞いたよ?あのリノヒョンが殺し屋拾ってきたんだって?
📞僕、めっちゃ会ってみたくってさ、もう仕事どころじゃないの!
📞一目見たらすぐオーストラリア戻るからさ〜!お願い!!

cb🐷🐰
cb🐷🐰
…分かったよ。




ごめんね。リノヒョン。


俺、人のお願い事は断れないんだ。






cb🐷🐰
cb🐷🐰
けど、絶対に変なことしないって約束して。
cb🐷🐰
cb🐷🐰
いいね?
























cb🐷🐰
cb🐷🐰
“ヨンボガ”

























fl
fl
えー?ㅎㅎ


























fl
fl
それは、保証できないかも…ㅎ










To be continued.











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