てかこの人って ……
そう言った瞬間
その人は 少し目を開いてからすぐに戻した
先輩はふにゃりと笑った
嬉しそうでも悲しそうでも寂しそうでもない笑顔
そんな顔だった
少し間を置いてからそう言った
" スビン "
その名を聞いてつい顔を顰めた
言ってた通り …… ?
あの人 私のことなんて言って ………
" いじめたくなるタイプ " …… ?
いじめ ………… いじめ … ?!
えあの人ってやっぱ性格悪いんじゃない … ?
あー ……… やっぱり …
モテ男のセリフだ …… ()
と言った瞬間 ______
後ろから突然 そんな声がして
驚きで声も出ず心臓がただ飛び跳ねた
先輩が私の後ろから横に移動したあの人に
呆れながら言った
少し驚いた
あの人のことだからもっとふにゃふにゃに
" そんなことないでしょ 〜 " とかそんな感じで
返すかと思ってたら 強気で返してたから
私が聞いたことある声よりも低かった
そして雑でもっと " あったかい "
____ 少女漫画のように甘いセリフ
おまけに 髪の後れ毛をサラッと撫で下ろした
この人のことはさっぱり分からない
理解できない , したくもない
この人のことを理解できる日が来るとは
思わなくて , 思いたくもなくて
ただひたすら 目を逸らすことしかできなかった















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。