(進級編だけ毎回時空歪みます)
仮入部期間を前にして、昨年度1年生だった部員は大騒ぎ。
「いい返事やな」とコンバスが笑った。
吹奏楽は、人数が多いほど厚みが出る。なので先輩部員は、勧誘の時期になるととりあえず吹部に引きずり込もうとする。
マイナー楽器は大変
部長の間延びした号令に、2,3年生部員たちは小さく「よろしくお願いします」と続けた。ざわ。突然のお知らせに、部員は動揺を隠せない。止まない喧騒に、部長はパンと手を打った。
(数分後)
数分後に、バインダーを手にやって来たのは、どうやら新しい顧問らしい。
ベテランの先生なんだそうで、1つに束ねられた髪には白いものも混じっている。
まずい、と金管パートリーダーであるペットが察した。この先生はきっと、今までの顧問とは違う。
部員は戸惑った。挨拶は、言えば良いものだったから。
しん、とするのも当然だ。ここの吹奏楽部は、今の今まで緩くやってきた部だ。いきなりそんなことを言われても、困惑するに決まってる。
部長もかなり緊張しているようだ。
部員も、部長の「ちゃんと挨拶してね」という言外のメッセージをしっかり受け取ったようだ。
吹奏楽部は顧問で雰囲気やレベルが540°変わる
ここからスパルタな日々が始まるけど、それはまた改めて♡












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。