第5話

【第5話】吹奏楽部あるある③(進級編①)
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2025/01/18 01:36 更新
(進級編だけ毎回時空歪みます)
オーボエ
はーっ、私たちも先輩かー
サックス
素質あって上手い子とか入ってきてさナメられちゃったらどうしよう
フルート
後輩指導ってどしたらいいんだろー!
仮入部期間を前にして、昨年度1年生だった部員は大騒ぎ。
チューバ
ははっ悩んでるねー
コンバス
そんな心配せんでも
オーボエ
先輩~
サックス
なんでそんなに余裕なんですか?
先輩の面目丸潰れの危機ですよ!
フルート
それにセカンドの座を脅かされるかもしれないんですよ!
チューバ
心配せんでも、去年のアンタらみたいな初心者しか入って来んわ
コンバス
高校ならねぇ、中学が強豪やったとかあるやろうけど、小学校に吹奏楽クラブがあるトコは少ないし、少なくともこの近所にはないからな。
個人的に習っていないと、めっちゃ上手(うま)い子どころか経験者も入んないな
オーボエ
よ、よかったー
チューバ
そこに安心してんと、とりあえず人数稼げ!
吹奏楽は数が命や。勧誘でもう今年が決まるかんな。
興味ありそうなヤツ、知り合いは引き込め!
2年生部員
はい!
「いい返事やな」とコンバスが笑った。

吹奏楽は、人数が多いほど厚みが出る。なので先輩部員は、勧誘の時期になるととりあえず吹部に引きずり込もうとする。
チューバ
それよりチューバに入るかやな
コンバス
うちら低音組は毎年苦労するよな
マイナー楽器は大変
部長
それではミーティングを始めまーす
よろしくお願いしまーす
部長の間延びした号令に、2,3年生部員たちは小さく「よろしくお願いします」と続けた。
部長
えとぉ、最初にお知らせなんですが、顧問の先生が産休に入らはったので、代替の顧問の先生がいらっしゃいます。
ざわ。突然のお知らせに、部員は動揺を隠せない。止まない喧騒に、部長はパンと手を打った。
部長
ですので、そちらの先生の言うことに従うように。あとから来られます。
次に新歓と仮入部についてです───
(数分後)
顧問
はいこんにちはぁ
数分後に、バインダーを手にやって来たのは、どうやら新しい顧問らしい。
ベテランの先生なんだそうで、1つに束ねられた髪には白いものも混じっている。
部員
こんにちは
まずい、と金管パートリーダーであるペットが察した。この先生はきっと、今までの顧問とは違う。
顧問
え、何今の
部員は戸惑った。挨拶は、言えば良いものだったから。
部員
ここの吹奏楽部は挨拶をきちんとすることもできないんですか?
簡単なことなのに、どうしてでしょう
しん、とするのも当然だ。ここの吹奏楽部は、今の今まで緩くやってきた部だ。いきなりそんなことを言われても、困惑するに決まってる。
顧問
まあいいです。追々指導をしますので
顧問
合奏を始めます。
部長
きっ起立っ
部長もかなり緊張しているようだ。
部長
よろしくお願いします!
部員
お願いします
部員も、部長の「ちゃんと挨拶してね」という言外のメッセージをしっかり受け取ったようだ。
吹奏楽部は顧問で雰囲気やレベルが540°変わる



ここからスパルタな日々が始まるけど、それはまた改めて♡

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