あなたの下の名前視点
トントンさんに言われて時計を見てみると、
8時12分を指していた。
朝は15分にチャイムが鳴る。
それまでに席についていないといけない。
みんな時間を確認すると、次々に教室に戻っていく。
私もそろそろ帰らなくては。
突然のショッピさんからの言葉に驚いた。
今まで人と話すこともほとんどなかったからか?
それにショッピさんが女の子と話しているところはほとんど見たことがない。
名前も呼ばれたことなかった気がする。
少し距離が縮まった気がして嬉しかった。
shp視点
今日は正式にあなたの名字さんのあだ名が決まった。
少し仲良くなれた気がして嬉しかった。
それに敬語もなしになったし。
まあ、自分で言ったんやけどな。
生徒会室を出て自分たちの教室に向かう。
ちらっとあなたのニックネームの方を見てみると、いつもよりも雰囲気が柔らかかった。
「かわいい」
その言葉が頭をよぎった。
…何考えてるんやろ、俺。
1人で疑心暗鬼しながら、教室まで向かった。
あなたの下の名前視点
ショッピさんと2人で長い廊下を歩いた。
ショッピさんは何やら考えているようでずっとうつむきながら歩いていた。
こうやって友達として歩けるのもショッピさんが生徒会に誘ってくれたからだな…。
声には出せないけど、心の中ですごく感謝している。
そう考えると少し顔が緩んだ気がした。
明日は挨拶当番か…。
まあ、入ったからにはやるしかない。
そんなことを考えていた。
ショッピさんがなにか言ったように聞こえたけど、
まあ気のせいだろう。
明日に少し心を弾ませながら1時間目を迎えた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。