あの後 家から静かに出た
夜の街並みは しんと静まっていて
聞こえるのは 夜風の音と 私の歩く音 だった .
ずっと ずーっと このまま逃げられていたら いいのに .
そう思ってしまう .
現在の時刻は 23 : 35 高校生 なら補導される時間 .
そんなのはお構い無しに 私は歩みを進め ていく .
足を進めた 先に 誰かいる
20歳 …くらい だろうか .
4人組の 男性らしき団体が こちらに向かってくるのが
わかった .
もし 今見付かってしまったら …
親の元に戻されるかもしれない
そしたら またあの苦しい 時間が来る かもしれない
なんて ぐるぐると頭の中を 混乱させて いると
段々と 頭が真っ白になって くる .
多分 ご飯を食べていないから だ.
気がついた時には 私は 倒れていた
それに 身体をうごかしたくて も自分の身体を 持ち上げ
る気力 も無かった .
さっきの大人 …だろう か
ぼやける視界 に写った のは
4色の髪色を した 4人の大人の 男性だった .













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!