私は人に愛されていたい
友達に愛されて、彼氏に愛され、家族に愛され、上司に愛される。それが理想の私だ。それが1番
そのためだったらなんだってする。
勉強?机にへばりついて寝る時間を惜しんでやるさ
恋愛?一日中自分を磨いて私の事しか考えられなくしてやるさ
でもなぜだろう。
心の人ピースだけがずっと埋まらない。
その1ピースはなによりも重い。
でも私は愛されたいだけのはず。
そのほかに変わるものなんて何一ついらない。
ある日新人の子が来た。
愛想の良い素晴らしい子だ。
この子も私を愛してくれるのかな?
その子は挨拶が笑顔ででき、
素直に微笑む笑顔で周りを暖かい色に染めていった。
凄く穏やかな色が紙に染み込むように広がっていく。
その日からその子はみんなに愛された。
私に比べて新しいのに、努力してないはずなのに。
なんで…なんで…どうして…
「××さん!暗い顔してどうしたんですか?」
「なんでもないよ!さぁ仕事仕事!」
あぁ…そうか…
私は本当の自分を愛して欲しかったんだ…
なんの偽りもない、殻の破った私を…
でも気付いたところで引き返す事は許されない…
努力しないと…私はあの子と違う…
え〜⚪︎⚪︎課〜w??
だってあそこお局さんいるじゃないっすか〜?
ほんっとに行きたくない、
さっさと定年退職しろババアw
愛されなきゃ、そう思う願いは自らを縛る鎖となり、自分をさらに苦しめていく…
愛される…人間の1番貪欲な願いかもね。
さあ、君は愛されるために努力をするかい?
「愛されたい」 end












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!